人口増加に伴う食糧難に直面する将来、昆虫はよく食べられる食材の1つになる可能性が高い!?──実は、昆虫食のプロテイン含有量は、例えばコオロギならば牛肉の約3倍と高く、ミネラル分やビタミンも豊富。かつ育てるのが容易で、しかも二酸化炭素の排出量が少なく環境負荷が軽いという、優秀な食材だ。
2019年11月22日、東京・渋谷に大々的にリニューアルオープンした「渋谷PARCO」。その地下1階に広がる飲食フロアに、「鳥獣虫居酒屋 米とサーカス」(https://miyashitakikaku.com/store/kometocircusparco/ 運営会社:亜細亜TokyoWorld(東京・高田馬場))というお店があるのをご存じだろうか。
「鳥獣『虫』」の名の通り、シカやイノシシといったジビエのほか、イナゴやコオロギ、ミールワームやスズメバチなど、さまざまな昆虫も食せるのだ。とはいえ、まだまだアプローチしづらい昆虫食が、なんと東京・上野アメ横の自動販売機で手軽に手に入れられるようになった。これはまさしく、気軽に試食して、市場を見極めるチャンスの到来と見ることもできる!
街のデッドスペースに自販機やATM、コインロッカーなどを設置する事業を展開するティ・アイ・エス(http://www.t-i-s.in/ 東京・仲御徒町、杉本義孝社長)と、昆虫食の輸入やオリジナル商品開発を手掛ける通販サイト「バグズファーム」を運営するアールオーエヌ(https://ron.co.jp/ 埼玉・戸田公園、中村純社長)は、素晴らしい食材である昆虫食を世に広めたいという気持ちで意気投合。そして今回、東京・上野アメ横に昆虫食の自販機を設置するとともに、昆虫自販機の設置代理店募集を開始した。
昆虫食自動販売機の場所は、アメ横センタービル入口(アメ横通り側)とアメ横プラザ商店街内通路。コオロギ、タガメ、ゲンゴロウ、タランチュラなど、姿かたちがそのままのものから、味付け加工されたコオロギ、コオロギ粉末を配合したプロテインバーなど、昆虫食の初心者から、食材として調理して食べる上級者まで対応可能なラインナップ。