インフォマートと串カツ田中ホールディングスとの合弁会社であるRestartz(リスターツ/東京・汐留、箱崎竜太郎社長)は、飲食店向けの店舗オペレーション管理システム〈V-Manage〉(https://v-manage.infomart.co.jp/)を開発し、都内の「串カツ田中」3店舗で実証実験を始めた。
同サービスは中小から大手企業までを対象に、飲食店の開店から閉店までの業務工程を可視化することで、安全で無駄のない店舗運営を目的に開発されたもの。本部とエリアマネージャー、スーパーバイザー、店舗間のコミュニケーションを最適化し、本部向けにはルーチン業務や各種チェック、運営状況の把握、外国人就労などへの対応を簡素化し、エリアマネージャーやスーパーバイザー向けには日報やHACCP(ハサップ)衛生管理記録、業務指示などの確認や実施漏れ防止を効率よくできるようにした。
また、店舗スタッフ向けには業務を明確化し、メニュー変更など臨時業務への対応もスムーズにできるようにした。社員教育についてもマニュアルをアプリ内で管理できるようにすることで教育コストを削減。チャットや掲示板で円滑にコミュニケーションを取れるようにし、聞きたい情報や業務のリマインドなどをアプリ内で確認できるようにすることで店長の業務負荷を軽減する。
7月以降は順次対象店舗を拡大しながら店舗支援の有効性と安定稼働を検証。2022年中の本格導入に向けて準備を進めるという。
Restartzは、インフォマートと串カツ田中HDが2021年10月に設立した合弁会社で、アプリのシステム設計や開発、運用・保守などを手掛ける。両社の出資比率は、インフォマートが55%、串カツ田中HDが45%となっている。