集客ピックアップ役立つシステム

シズル感ある音が脳を直撃! 既存のA看板に付けるだけで来店客が増加!?【ミューシグナル】

2019年12月12日 8:18 am

 ミューシグナル(宮城・仙台、宮﨑晃一朗社長)は、店頭で肉の焼ける音や天ぷらを揚げる音など〝シズル感のある音〟が〝脳〟に影響を与える現象を利用した広告パネル「Sizzle Panel(シズル パネル)」を開発し、同製品のレンタルを始めた。

 「Sizzle Panel」は、96kHz・24-bitのハイレゾ音源を忠実に再生するデジタルスピーカーと、ASMR(エー・エス・エム・アール:自律感覚絶頂反応)音源を組み合わせて、音による集客効果を生み出す最新型のデジタルサウンドサイネージだ。ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)とは、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった現象を指し、2019年8月にはApple社が自社コンテンツとしてASMR音源をリリースするなど世界中で話題になっている。

 同社は、このASMR音源が飲食店の集客に使えるのではないかと考え、ASMR音源を忠実に再生する音楽再生端末を開発し、飲食店の店頭やスーパーの食品売り場に40台設置して実証実験を実施。天ぷらを揚げる音や肉を焼く音、野菜を切る音などさまざまな音源を流して売上データを比較したところ、「月50万円の売上増」「ターゲット食材の売上が3倍」「前年比115%達成」など全ての実証実験でその効果を確認できたという。

 また、「Sizzle Panel」を導入したことで「あれは何ですか?」「音で決めましたよ」といった形でお客さんとスタッフの間で会話が生まれ、スタッフのモチベーションが上がったという反応も寄せられた。

 同社が独自に収音し、集客効果が最大となるよう編集及びマスタリングを行った音源を搭載することで、本物の音と脳が錯覚を起こすレベルまで再現性を高めた。サンプルとして用意する音源のほか、その店独自の音を録音することもできる。その場合、著作権を同社に渡し、ほかの店舗での利用を認める場合は無料とし、企業側で著作権を持ち、同社の店舗のみで利用する場合は有料となる(別途、交通費と作業費が必要)。

 本田裕二営業部長は、「まず実際にその音を聞けば、クリアさに驚くと思う。実証実験では、店員の掛け声を入れたり、野菜を切る音とその野菜を炒める音を仕込み中の時間に流すなどの使い方をする店舗もあった。複数の音を組み合わせることも出来るため、アイデア次第でさまざまな効果を期待できる」と話した。

 Sizzle Panelの大きさは縦30×横30cmのレギュラーサイズと横30×縦15cmのハーフサイズの2種類。本体の厚みを2cmに抑えることで、店頭のA看板の下に置いたり、壁に掛けたり、食品棚の上に置くなど自由なレイアウトに対応できる。また、表面を撥水加工した4色の生地から選べることに加えて、店舗側で好きな柄の布を貼り付けるなどのアレンジをしたり、有料オプションとなるが店のロゴやメニューを印刷することもできる。

 レンタル価格は初期費用0円で、通常価格は6カ月で税別6万円、14カ月で同12万円。現在はキャンペーン(※表参照)を実施している。効果が感じられなかった場合、製品到着後2カ月以内に返送すれば、理由を問わず全額返金する。また、故意による故障などでなければ、無料修理にも対応する。

 すでに全国でチェーン展開している大手飲食企業も実証実験に参加しており、飲食店やスーパーを対象に月6000台の稼働を目標とする。

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