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「唐揚げは大きい方が人気」などメニュートレンドをリアルタイムで分析【SARAH】

2019年12月12日 12:07 pm

 SARAHは、同社が提供している外食データのトレンドが分かる「Food Data Bank」に、新たにWeb版を追加した。「Food Data Bank」は、同社が運営しているグルメコミュニティアプリ「SARAH」内でユーザーから投稿された、全国約11万店舗の外食データを基に、外食トレンドを分析できるサービスだ。

 「全国の飲食店で何が食べられているか」や「唐揚げは大きい方が人気」、「スリランカカレーがトレンド」など「おいしいと思われているメニューの傾向」を分析し、今まで気づかなかった素材の組み合わせや、世の中のトレンドを把握することに役立つサービスとして、2019年2月9日にリリース。食品メーカーや飲食店を対象に、エクセルデータで分析結果を提供していた。今回、新たにWeb版をリリースしたことで、リアルタイムに収集したデータを基に、より詳細に分析できる仕組みを構築した。

 Web版では、初めて利用する人でも直感的で分かりやすく使える仕様にするとともに、分析にかかる時間を削減するため、「キーワードの相性分析」と「投稿メニューの定性分析」を新たに追加した。

 「相性分析」では、調べたいキーワードを入力すると、そのキーワードが含まれている投稿の中から一緒に使われているワードを抽出し、それらのワードの頻出頻度と評価点も含めて、どういうキーワードを組み合わせると評価が高くなるかといった満足度の上がる組み合わせの要素を調べられる。

 「定性分析」は、実際にユーザーが投稿したメニューの写真やコメント、評価などの詳細情報を一覧で確認でき、数字やグラフだけではなく、実際のメニュー写真を確認することで、テキストデータだけでは分からない、盛り付け・色合い・ボリューム・提供方法なども含めて、「どういったメニューを食べてそう感じたのか」を確認できる。

 最新のトレンドを知って新たな「発見」を探す場合や、仮説を立ててデータを深掘りする「検証」のどちらにも活用でき、検索結果がグラフで表示されるため直感的に操作し、理解することができるという。また、集計されたデータを、年代・性別・地域・投稿期間・メニューの価格・評価点の6つのフィルタで絞り込めるため、「去年の夏に関東地方で高く評価されたメニューは何か」ということも調べられる。データはCSV形式でのダウンロードできる。

 元のデータとなるグルメアプリ「SARAH」は、2015年にリリースしたレストランの一皿に対するレビューや写真、評価の投稿を中心としたグルメコミュニティアプリ。多くのグルメアプリが店舗を基準として評価するところ、同アプリはレストラン単位ではなくラーメンやカレー、麻婆豆腐、ポテトサラダ、もつ煮込みなど、メニュー単位での投稿や検索をできるのが特徴だ。また検索だけでなく、人気のメニューランキングや特定ジャンルの投稿の数や質が秀でている利用者を「グルメマスター」と認定するなど、さまざまなコンテンツを揃え、月間アクティブユーザーは80万人を突破している。