日本酒や焼酎といった日本の酒に対する訪日外国人旅行者のニーズは高く、英語表記のメニュー表を用意している飲食店は増えているものの、銘柄(ブランド名)、酒米、特定名称(吟醸酒、大吟醸など)、製造方法などラベルに記載されているさまざまな情報や、同じ銘柄であっても特定名称の違いによって特徴が大きく異なるなどの説明まで外国語で伝えている店舗は少ない。
そこで、訪日旅行客向けの多言語グルメサイト運営やメニューの多言語対応サービスなどを手掛けるサーフジャパン(東京・赤坂、兪賢壽社長)は5月1日、酒類のメニューや詳細の説明を多言語でスマートフォンに表示する無料サービス〈Sake Rink(サケリンク)〉の提供を始めた。
〈Sake Rink〉では、酒に関する上記の情報に加えて、提供方法(1合、2合、徳利、ボトル、熱燗など)の正確な容量表示やそれぞれの用語の意味、飲み方(ロック、水割り、お湯割りなど)の違いなどについても掲載。韓国語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・タイ語の5カ国語に加え、日本語にも対応しており、日本酒に詳しくない日本人のお客さん向けにも役立つ情報を提供できるようにした。
同サービスは、飲食店ごとに異なるQRコードを発行し、そのQRコードをテーブル上のPOPや酒類メニューに印刷して表示すると、来店客が自身のスマートフォンでスキャンして利用するモバイルサービス。スタッフの負担を減らしつつ、外国人のお客さんも安心して日本の酒を楽しめるようにした。
すでに約1万8000種の日本酒データベースを構築しており、ほとんどの酒類が検索可能となっている。店側はパソコンやスマートフォンなどから管理画面に入り、提供している日本酒や焼酎を検索・登録し、販売単位や価格を入力するだけで利用できる。
日本酒や焼酎以外のビールやノンアルコール、ハイボール、サワー、チューハイ、リキュール、カクテルなども登録可能だ。また、売切れとなったメニューを「非表示」または「売切れ表示」に切り替えることもでき、店舗おすすめの商品に「おすすめマーク」を表示することにも対応している。
利用者用の画面では、特定名称、日本酒度、原産地などから自身の好みに合った酒類を探す検索機能や、価格の比較を簡単にできるように、各販売単位(1合、徳利、ボトルなど)ごとに10mlあたりの価格を基準に高価格から低価格へと並び替える機能も搭載している。
飲食店が利用する際には初期導入費や利用料といった費用は一切かからず、〈Sake Rink〉サイトに掲載する酒類ブランドからの広告収益で運営するモデルとなっている。ただし、ワイン(スパークリング含む)の登録については有料サービスとなり、1種類につき月額100円の料金が発生する。
店舗独自のメニュー名がある場合は、酒類登録申請すれば24時間以内に検索可能な状態で登録し、新商品など表示されない酒類についても登録申請すれば24時間以内にデータを追加するという。
同社は今後、日本全国の酒蔵にも多言語対応のモバイルサイトを提供し、自社ホームページと連携させることで海外の利用者にも商品情報を提供できるようにする予定だ。









