
発酵ジンジャーエール〈GINGER SHOOT〉などの製造を手掛けるしょうがのむし (埼玉・見沼、周東孝一社長)は、最低ロット200本でノンアルコールの発酵炭酸ドリンクを受託製造するサービスを始めた。
しょうがのむしは、〈GINGER SHOOT〉シリーズを始め、ノンアルコールビール〈NON-Alc. ALE〉シリーズなど独自のノンアルブランドの炭酸飲料を製造・販売している。
同社の最大の特徴は「小規模の醸造所」と「清涼飲料の製造免許」という一見相反する設備と免許を同時に持ち、発酵することで他にはない味わいのノンアルコール飲料を製造できるという点だ。これにより、シロップを炭酸水などで薄めて作るノンアルドリンクとは全く異なる味わいを生み出しているとしている。
また、小さいながら自社農園を持ち独自の原料供給が可能なため、通常は廃棄される優良な原料を使用したり、生ごみ廃棄ゼロにしたりといった循環型醸造所ともなっている。
同社では主に発酵ジンジャーエール〈ジンジャービア〉のOEMを中心としているものの、これまでイチゴやミカンなどのフルーツ、杉やオークなどの樹木、マリーゴールドやホップ、バラなどのボタニカル、特別なショウガや自然栽培の唐辛子などのスパイス、紅茶や発酵茶などの茶類を使用したノンアルドリンクも製造。「蟹とペアリングできるもの」「フードロス食材を使用したもの」「マデイラワインを感じるもの」といったコンセプトから商品を開発することも手掛けてきたという。
今回、これまで培ってきたこれらのノウハウと独自の強みを活かして、コンセプトやターゲットとなるペルソナ、要望などに合わせた、国産原料使用で化学調味料無添加、無着色のノンアル発酵ドリンクを受託製造することとした。
打ち合せで詳細を確認し、サンプル製造しないことで安価・短納期を実現。ラベル作成も請け負い、商品完成後には食事とのペアリング、カクテルレシピ提案、お披露目会などの出張サービングも可能だという。
ちなみに「発酵ジンジャーエール」は欧米ではカクテルの割り材として使われており、同社の〈GINGER SHOOT〉をウォッカや焼酎で割れば本格的なモスコミュールを、ジンで割ればジンバックを手軽に作れるなど、アルコールを飲む人も飲まない人も楽しめる商品となっている。