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牛肉より安くて常温保存可!業務用植物性代替肉を販売開始【ネクストミーツ】

2024年12月12日 10:00 am

 インバウンド需要の増加に伴い、信条や宗教などにより食のルールを持つ人も多く来日するようになった。そういった人々をもてなすことで良い口コミが広がり、集客につながる可能性も高い。

 最近では、動物性食材不使用のプラントベース食材も種類が増えた。とはいえ、価格や取り扱いの難しさの面で導入に消極的な飲食店も多いのではないだろうか。

 植物性代替肉の開発・販売を手掛けるネクストミーツ(北海道・ニセコ、石塚孝一社長)はこのほど、新製品として〈NEXTビーフ1.0〉(500g×20袋・常温もしくは冷凍)を開発し、業務用として卸販売を開始した。

〈NEXTビーフ1.0〉調理例

 〈NEXTビーフ1.0〉は、脱脂大豆たんぱく質を主原料にした植物性代替肉で、同社の既存品〈NEXTカルビ〉の食べ応えに〈NEXTハラミ〉のジューシーさを加えたもの。

 常温保存可能で、開封したら水戻し不要で(冷凍の場合は自然解凍)すぐに調理できるのが特徴だ。消費期限は未開封の場合約1年。

 独自の製法により大豆独特の臭みを軽減しながら肉感や厚みを増したことで、焼肉をはじめハンバーガーやタコスなど活用できる料理の幅を広げた。

 さらにこれまで外注していた製造工程を内製化し、原材料の仕入れや流通を見直したことで価格を抑えることに成功。卸値は非公開だが、「牛肉よりも安く設定している」(同社)という。

〈NEXTビーフ1.0〉はタコスや焼きそばなどさまざまな料理に使用できる

 先日都内で開催した商品発表会で、石塚孝一社長は「既製品を海外へ輸出する際の輸送コストが高額だったため、常温保存できてさらにおいしい新製品の開発を進めていた。軌道に乗れば将来の食料問題の解決にも寄与できるのではないか」と述べた。そのほか、現在開発中の〈NEXTステーキ〉も紹介した。

 〈NEXTビーフ1.0〉はすでに観光庁の社員食堂にも導入されており、今後は「焼肉ライク」の一部店舗をはじめ、産業給食やホテル、観光施設などを中心に販路を拡大していくとする。