生成AIを活用した業務効率化サービスなどを提供するグラファー(東京・千駄ヶ谷、石井大地社長)は、POSデータやアンケート・レビューの分析、新メニューのアイデア出し、文章の要約・翻訳などを生成AIがサポートする〈Graffer AI Solution〉を、飲食店向けにも提供し始めた。
地方自治体や省庁など行政領域を対象に生成AIを活用したビジネス変革支援事業を始めた同社は現在、自治体に加えてキリンや国分グループなど民間企業にサービスを広げている。今回、さらに外食企業でも役立つとして提供範囲を広げた。
2023年4月に提供を始めた同サービスは当初、自治体向けとして開発されたため、高度なセキュリティが特徴の1つとなっており、専門知識不要で業務時間削減などの効率化を支援するサービスとなっている。
具体的には、生成AIを活用することでルーティーンの作業をAIが自動で行なったり、データの分析、文章作成の補助、アイデア出しなど、それぞれの企業に合わせた形で生成AIを活かせるようにサポートする。
飲食店向けとしては、POSデータを使ったABC分析などは30秒で結果を出し、その結果を基に効果的なキャンペーンなどを提案することもできる。また、アンケートやレビューも素早く分類・要約することで、改善につながるインサイト(動機・本音)の抽出や見落としていた観点を知ることなどに役立つ。
また、商品説明や店の紹介文などを、文章を書くことが苦手な人でも簡単に作れるよう、10秒で10パターンを作成するので、手間と負担を軽減できるという。このほかにも、商品画像からキャッチコピーを作成したり、新メニュー作成のアイデア提供、メニュー表などの外国語対応など活用法は色々とあるため、最初にヒアリングをして要望を聞いてから使い方を提案する。利用料金は初期費用20万円、月額料8万円~(ID数などにより変動)となる。