防犯カメラなどとインターネットをつなぐことで、いつでもどこからでも映像を確認できるクラウド録画サービスを提供するセーフィー(東京・五反田、佐渡島隆平社長)は、カメラの映像から店舗内の「現場」の人数を可視化し、混雑状況の確認やスタッフ配置を最適化するサービス「Safie AI People Count(セーフィー エーアイ ピープル カウント)」(https://safie.link/service/analysis/aipeoplecount/)の提供を始めた。
クラウドカメラの普及に伴い、映像データを防犯用途だけでなく遠隔での状況確認や異常検知・予測に加え、映像解析による業務効率化などに活用しようという動きが出ている。そこでセーフィーは、クラウドカメラをインターネットに繋ぐだけですぐに「いつ・どこに人が集まっているのか」を自動的に検出できる「Safie AI People Count」を開発した。
同サービスでは、本部から店舗の状況を遠隔で確認でき、設定した条件に合致する人数が画像内に検出された場合、メールやポップアップで通知する機能を搭載。エリアを複数設定できるため、気になるエリアの混雑状況を比較することにも役立つ。また、設定エリア内の時系列での人数推移を把握・分析することにも対応しており、その推移をデータでダウンロードして報告書や資料作成に活用できる。
試験導入した複数店舗を管理するエリアマネージャーは「各店舗での1日の入店状況から、ピークがいつなのかをひと目で把握することができ、各店舗間でのスタッフの適切なシフト調整を行っている。入店状況を時系列でデータとしてダウンロードすることができるため、報告資料の作成に役立てている」と効果を話す。また、商業施設のテナント店長は、「店舗内で事前に設定した条件に当てはまる人数を計測した場合、エリアマネージャーのAさんや隣店の店長Dさんに自動的に混雑状況を通知する機能を使用。自店が混雑している場合には現地に向かわずとも本部や他店舗からヘルプ調整できるようになった」と活用例を紹介する。
利用料金は月額費用として1台につき3300円となる。これに別途、カメラ本体価格(2万1780円~)とデータの保存日数によって料金が変わる「録画プラン」(一例:7日保存で月額1320円)の契約が必要となる。 9月30日までに申し込んだ場合、利用開始月を含む3カ月間、 利用料金が無料となるキャンペーンを実施している。