リクルートは10月8日、同社が運営する予約管理・台帳アプリ〈レストランボード〉を、AIを活用した対話型音声サービス〈IVRy(アイブリー)〉を提供するIVRy(東京・田町、奥西亮賀社長)の〈IVRy〉と連携した「電話AI対応機能」を提供開始した。
「電話AI対応機能」は、席のみの予約希望客が店舗に電話して日時や人数などの希望条件を伝えると、AIが〈レストランボード〉上で空席枠を参照し、予約の受付可否を判断する。
予約可能の場合は姓名を確認し、完了となる。希望日時や人数での空席がない場合も、前後の時間や翌日の予約可能な日時を提案するなど柔軟な対応が可能。
予約完了後、「電話AI対応機能」から予約客に予約完了のSMSが送信され、店舗には〈レストランボード〉上で通知が届き、確定した予約内容を確認できる。
また、予約人数や日時の変更、ホットペッパーグルメでの予約など条件を満たした場合のキャンセルについても応答可能という。そのほか、遅刻の連絡や忘れ物の確認などに対しても設定した内容で対応できる。
なお、コース選択が伴う予約や予約不可の場合など、「電話AI対応機能」での代行範囲外の場合は、店舗に電話が転送される仕組み。IVRyは「コースメニューの予約機能についても対応を検討している」いう。
この機能により予約電話に24時間対応できるため、飲食店は予約客を取りこぼさずに接客や店内業務に集中でき、利用客も店に電話がつながらない煩わしさがなくなるとする。
同サービスは、23年に両社が実施した実証実験を経て正式に提供開始される。実験では飲食店の電話応答業務の負担軽減や予約の取りこぼし防止といった効果が確認され、高い評価を得ているという。
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