飲食店向けモバイルオーダーPOSシステム〈ダイニー〉などを開発・提供するダイニー(東京・浜松町、山田真央社長)は、飲食店のシフト・勤怠・給与・従業員満足度(ES)・従業員のスキルなどを一元管理し、飲食店のバックオフィス業務を軽減する〈ダイニー勤怠〉の提供を始めた。
従業員のシフト・勤怠・給与などを、スプレッドシートやLINE、その他の専門サービスなど複数のプロダクトを組み合わせて管理している場合、複雑で使いにくかったり、店長が変わるたびにシフトの管理方法が大きく変わり人件費に波ができるといったことが起こりやすく、課題となっている。そこで同社は、飲食店のシフト・勤怠・給与・従業員満足度(ES)・従業員のスキルなどを一元管理できるサービスを開発した。
「シフト機能」では、ポジションや人数を入力するだけで、「モデルシフト」に基づいたシフトが生成され、店長のスキルに左右されず、瞬時に最適なシフトを組むことが可能となる。また、売上予測と連動して人件費を最適化するほか、シフトの「募集時」と「確定時」には従業員のLINEにメッセージを自動配信するため、リマインドも不要となる。
「勤怠機能」は、レジ締めや勤怠締めなど1日の営業終了時に人件費率を算出する(〈ダイニーPOSレジ〉の導入が必要)。
「給与機能」では、給与計算を行うための振込データを自動作成し、給与が確定したタイミングで各従業員に給与明細をLINEで自動配信する。
今後リリースする「スキル管理」は、出勤時に店舗の目標を確認し、退勤時に振り返りを行い、上長からのフィードバックメッセージを送れるため、従業員満足度の向上にも役立つという。さらに出勤のたびに習得スキル目標を選択してもらうことで体系的なスキル向上も見込め、従業員が保有するスキルの管理もしやすくなる。
同社はこのほか、従業員満足度のアンケートや給与明細発行、従業員の給与の当日払い・前払いをできるようにする機能などをアップデートしていき、〈ダイニーPOSレジ〉との連携も強化していくとしている。
利用料金(今後変動する可能性あり)は、「シフト」「勤怠」「給与」の3機能で初期費用が1企業当たり10万円、月額利用料が1店舗あたり1万5000円。今後リリースされる「スキル管理」と「従業員満足度」にはオプション料金が設定される予定。