製麺機やゆで卵・温泉卵調理機器などの開発・製造・販売を手掛ける大和製作所 (香川・宇多津、藤井薫社長)は、とろとろの半熟卵から固ゆで卵まで自動で殻むきできる卓上型の〈ゴールデンエッグ〉を発売した。
同製品は、ゆで卵を上部のホッパーにのせるだけで殻むき作業を自動化するもの。卵を縦方向に回転させて割れにくい卵の尖った側の殻も均等に叩き・割る構造を採用することで、卵全体を短時間で均等に細かくきれいに割ることができる仕組みとなっている。
サイズは幅210×奥行500×高さ400mmと小型なので、小規模店舗でも導入しやすく、手荒れなどで手や指が傷つき、その手で食品に触れることで増えやすい冬の食中毒の予防としても役立つとしている。また、殻むきの工程が見えるため、お客さんに見て楽しんでもらうこともできるとしている。
性能面でも6秒に1個のスピードで殻をむけるので、手作業(通常は約20秒)の3倍以上速く、手作業でも難しいとろとろ半熟卵でもロス率5%以下(手作業では普通ロス率20%)を実現している。
卵は、MS・M・Lサイズに対応しており、サイズが混在していると利用できない。殻をむく工程で水を噴射するため、水道蛇口から透明なホースをつなぐ必要がある。同社の試算では、業務用殻むき卵を使用している場合、手作業と比べて人件費・機械代金を除き1日100個製造で、年間12万円の利益を確保できるという。本体価格は60万5000円。