
揚げ物や天ぷらなど、食用油を大量に使う業態では廃食用油の処分方法が悩みどころ。産業廃棄物として有料で処分していたり、契約業者がなかなか引き取りに来てくれなかったりと、コストや保管場所の苦労も絶えない。
カクヤスグループの子会社であるカクヤスはこのほど、飲食店や一般家庭から出る廃食用油をSAF(Sustainable Aviation Fuel・持続可能な航空燃料)やC-FUEL(バイオディーゼル燃料)に再資源化する取り組みとして、首都圏配達エリア(東京23区全域、東京23区以外・神奈川・埼玉・千葉の一部)内の飲食店や一般家庭などからの廃食用油回収サービスを開始した。
回収方法は、まず電話で注文する時に「廃食用油の回収があること」と、回収する容器(食用油の一斗缶またはペットボトル)と数量を伝える。
商品配達時に、一斗缶1缶あたり税別100円、ペットボトル1本あたり同3円を、購入金額より差し引きする仕組みだ。
店頭では、レジで商品を購入する前に、「回収する容器(一斗缶またはペットボトル)と数量」を伝え、廃食用油の引き渡しにより上記と同様の買取金額を購入金額から差し引く形になる。
そのほか、詳しい利用方法は下のURLから。
https://pro-navi.kakuyasu.co.jp/feature/information/oilrecycle/
SAFは主にバイオマス(動植物由来の資源)や廃食用油、都市から出るゴミなどを原料として製造される持続可能な航空燃料で、従来の航空燃料よりも温室効果ガスを大幅に削減できると期待されている。
また、C-FUELも廃食用油を原料として製造される温室効果ガスの削減効果が高い軽油代替燃料となる。自分の店から回収された廃食用油で飛行機が飛ぶのを見る日も近い!?