新型コロナで影響を受けた飲食店への支援として食事券などを前売りするサービスが広がりを見せる中、食事券などを発行できないバーやスナックなどの業態を先払いで応援できるよう、次の来店時用にボトルをキープできるサービスが4月14日から始まる。
ウェブサービスの開発などを手掛けるスパイスファクトリー(東京・馬喰横山、高木広之介社長)は、家にいながら飲食店のドリンクボトルを注文し、ボトルキープできる専用サイト「Bottle Keep Tokyo」(https://bottlekeep.tokyo/)を開設する。
バーやスナックなどに加えて焼酎のボトルキープなどをしている居酒屋などもターゲットに、まずは東京、大阪、神奈川、茨城、福岡、宮城、埼玉、千葉の8都府県の飲食店の登録をスタートし、4月14日のスタート以降、順次、全国にエリアを拡大する。
サイトには店舗概要や詳細情報と振込用銀行口座、ボトルキープできるドリンクメニューに加えて、新型コロナウイルスの影響で店がどのような状況かを発信することができる。支援者は、キープするボトルメニューを選択し、名前やメッセージを送付。指定された銀行口座にその料金を振り込む仕組みだ。振込手数料は支援者負担となり、飲食店側の利用料はすべて無料となる。今後、サイト上に決済機能を設けて振込手続きできるようすることを検討する。
新型コロナで影響を受けた飲食店を応援するために立ち上げたもので、同サービスから同社が得る利益はない。そのため、新型コロナが終息した後は、ニーズがあれば続けるものの、その際には利用料など収益化を検討するという。
同社は、SNSなどで拡散しながら支援者を募っていく予定で、「ボトルキープ文化の本質的な価値を『思いを込められること』と捉え、金銭的支援だけでなく、メッセージを伝えられるボトルキープこそ、いまおこなうべき支援だと考えた」と目的を説明。同時に「Bottle Keep Tokyo」プロジェクトを共に創り上げる賛同企業も募集する。問い合わせなどは、サイトの問い合わせページ(https://spice-factory.co.jp/contact/)またはメール(bottlekeeptokyo@spice-group.co.jp)で受け付けている。