会津地方と秋田地方を中心にスタートアップを目指す若手人材発掘を支援するAOTAKE Projectの一環として立ち上げられたチームのPignet（ピニェート／山下裕也代表）は７月１日、LINEだけの簡単操作で各種SNSに自動投稿できるAIを活用した飲食向け集客支援ツール〈Pignet〉を本格リリースする。
AOTAKE Projectは、ベンチャーキャピタルのスパークル（宮城・仙台、福留秀基社長）が主催者となり、秋田県、会津若松市、秋田市などが後援するプロジェクトで、起業に向けて活動を始めている学生や、現在未経験でこれから起業を目指す学生を支援している。
今回リリースする〈Pignet〉は、最先端の生成AI技術を駆使し、公式LINEアカウントを作りLINEで原稿を送るだけで、インスタグラム、X（旧Twitter）、Googleビジネスプロフィールに合わせた投稿内容をAIが自動生成し、その内容を一括投稿するサービスだ。
投稿内容については、独自のアルゴリズムにより同じジャンルの飲食店のデータを学習し、最適なコンテンツを自動生成することで、より効果的な集客につなげる。店舗のSNSやGoogleビジネスプロフィールを持っていない場合は初期設定をサポートし、ITに不慣れな飲食店のために事前相談を無料で行い、誰でも簡単に利用できるようにしている。
具体的には、まず利用者が投稿したい画像と簡単な説明を公式LINEアカウントに送信。画像には「料理・店舗の写真・キャンペーンのビジュアル」などが含まれ、画像についての簡単な説明を書く。すると、AIが送信された画像と説明をもとに、それぞれのSNSの字数や特性に合わせた最適な投稿内容を自動生成するので、利用者はその投稿内容をLINEで確認し、必要に応じて修正や調整をした上で、原稿を投稿すると各種SNSに一括投稿される。
今年１月から始めたβ版での試験運用では、これまで３つのプラットフォームで30分かかっていたSNS投稿作業が５分に短縮。従来の方法に比べて83%の時間削減を実現できたという。
また、SNSでは平均235%のインプレッション数（投稿が表示された数）の向上が認められ、Googleビジネスプロフィールでも平均175%のインタラクション数（ユーザーが「電話」「ルート検索」「予約」「メッセージ」の送信などのアクションを行った数）向上を実現した。
利用料金は初期費用が２万円（税別、以下同）で、週２回（月８回上限）投稿の「ライトプラン」が月額5960円、週７回（月30回上限）投稿の「プロプラン」が１万円となっており、現在リリース記念として月額料を半額にするキャンペーン（週期間未定）を実施している。
