地域の飲食店を起点に持続可能なこども支援の実現を目指す〈こどもごちめし〉を運営するNPO法人Kids Future Passport(キッズ・フューチャー・パスポート/福岡・博多、今井了介代表)は、料理教室や学習する機会なども提供するこども食堂「感動こども食堂」を運営する感動キューブ(東京・新宿、佐藤政也社長)から協賛を受けるとともに、両者が提携して「感動こども食堂」と〈こどもごちめし〉が相互に支援する取り組みを始めた。
〈こどもごちめし〉(https://kids-future-passport.org/)は、オンライン上で全国から手軽に寄付できる仕組みを構築し、支援者から募った寄付・支援金や自治体からの補助金・ふるさと納税を原資に、登録した飲食店にこども食堂の食事代を支払い、その店に来たこどもに食事を無料で提供するというもの。
飲食店は登録料やシステム料などの手数料は一切なしで加盟できるため売上向上にも寄与するという。利用者は、スマホによる会員証を活用することで家族やこどものプライバシーも守られる。同法人は、この仕組みにより、こども食堂が直面する人手・資金・場所の問題をクリアし、こども食堂の運営を持続できるようにすることを目指している。
「感動こども食堂」(https://kando-c.co.jp/kodomo/index.html)は、元気に食べ、遊び、学び、多くの人とふれあい、大人になった時に役立つようなリアルな社会体験ができる場所を提供することを目的に、毎日こどもを受け入れるとともに、大手外食企業などが協力してこども達と一緒に料理を作る料理体験教室や、複数拠点で学びの機会が得られるようにウェブを活用したオンライン学習教室なども開催している。2021年5月から東京・蒲田の「ひない小町 蒲田店」で実施しており、今年6月9日には東京・練馬の「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭 練馬店」でも開設。今後3年間で200拠点の開設を目指している。
今回、両者が協働することで、「感動こども食堂」への寄付を〈こどもごちめし〉を通じて届けることが可能となる一方、〈こどもごちめし〉の参加店舗が「感動こども食堂」に加入することで、「感動こども食堂」の運営ノウハウや学びのコンテンツなどを得られるようになる。今後も両者の特長や強みを生かした活動のさらなる拡大を目指すとしている。