若年層の取り込みに奮闘している日本酒業界の中で、成功事例といえば宝酒造のスパークリング清酒〈松竹梅白壁蔵 澪〉（以下「澪」）だろう。
「澪」は、「お米うまれのフルーティーでやさしい甘み 爽やかな泡と低アルコールで飲みやすい 世界中においしい感動を届ける 日本を代表するスパークリング日本酒」をコンセプトに開発され、2011年６月21日に発売された。
アルコール度数は５％と日本酒にしては低めで、爽やかな泡とフルーティーな香りとすっきりした甘みが特徴。売上は好調に推移しており、22年までに累計販売本数9000万本を突破し、スパークリング日本酒のカテゴリーシェアは約８割を占める。
「澪」のアンバサダーであるプロスケーター・浅田真央さん
「澪」購入者の半数は日本酒の新規ユーザーであり、若年層（特に20～30代女性）に人気で、日本酒カテゴリーの活性化に貢献している。輸出も好調で21年度は12年対比7.3倍に拡大し、アメリカを中心に香港やイギリスなど世界42カ国で販売されている。
７月２日、宝酒造は「澪」シリーズから〈松竹梅白壁蔵 澪 PREMIUM <RICH（リッチ）> うすにごり〉300mlびん・750mlびん、日本酒度-73／酸度4.2・アルコール分５％を発売する。
〈松竹梅白壁蔵 澪 PREMIUM <RICH> うすにごり〉は洋ナシを思わせるような甘い果実のような香りを生み出す独自酵母を使用しており、繊細なうすにごり製法で上品な濃厚さを実現。
氷を入れてもおいしい、夏にぴったりなスパークリング日本酒に仕上げたという。ラベルはシルバーベースにブルーが映える上質なデザインにした。
