今でこそひと息ついたものの、少し前はウイスキーがかなり品薄状態だった。日本のウイスキーは海外でも高く評価されるようになり、財務省貿易統計によると、2013年のウイスキー輸出額は39億8000万円だったのが23年には500億9200万円と、10年間で約12.5倍に成長した。
また、2008年頃に始まったサントリーのウイスキー〈角〉を使った「角ハイボール」ブームが今なお根強いことも、ウイスキー人気に拍車をかけている。
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ご存じの通りウイスキーは熟成期間があるため、すぐに増産しても即応できない。さらに価格も上昇の一途をたどり、さまざまな銘柄が入手困難に。居酒屋業態を中心に内心ひやひやしていた店も多かったのではないだろうか。
そんな中、カクヤスグループ傘下のカクヤスは6月1日、カクヤスのプライベートブランド(PB)である「Kprice(ケープライス)」から、ハイボール専用ウイスキー〈810(ハチイチマル)〉700ml瓶・アルコール分40%/1738円を販売開始した。
昨今の価格高騰とウイスキー需要増加による供給課題を背景に、値頃感ある商品を安定供給する目的で開発したという本商品は、モルトとグレーンをブレンドし、モルトの豊かな風味とグレーンの甘味やフルーティーさのバランスにこだわった。
特にハイボールに最適な味わいとなっており、炭酸を注ぐことで華やかな香りが広がり、食事に合わせても楽しめるさっぱりとした爽快感を味わうことができる。
同社は「唐揚げや餃子など定番料理に合わせやすい」という。なお商品名は、「ハイボールの日」である8月10日が由来なのだとか。