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発祥の地にブルワリー併設のヱビスブランド体験拠点をオープン!【サッポロビール】

2024年4月4日 12:34 pm

 かつての地ビールをはじめとしたビールの多様性が世間に浸透していき、クラフトビールの人気が高まる中、サッポロビールはヱビスブランドの強化に本腰を入れる。

 4月3日、〈ヱビスビール〉発祥の地である東京・恵比寿に醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」をオープンした。同地にはかつて恵比寿工場があったが、1988年に閉鎖。今回の開業により、35年ぶりの醸造となる。

 館内に入って左側にあるミュージアムエリアでは、過去の写真や当時製造されれていた瓶などとともに、ヱビスの歴史を紐解く。

ミュージアムエリア

 入り口正面に位置するブルワリーエリアでは、ドイツ製の醸造設備でリアルタイムに醸造されるビールの様子を見学できる。

ブルワリーエリア

 同社では若手の醸造家を積極的に起用しており、「YEBISU BREWERY TOKYO」ではChief Experience Brewerの有友亮太さんが醸造を担当。個性的な若手醸造家ならではの感性に現代の製法・技術を取り入れながら、ビールの新しい魅力を創造していくことを目指し、ヱビスならではの上質なおいしさを追求する。

タップルームエリア

 右手のタップルームエリアでは、ブルワリーで醸造した〈ヱビス∞(インフィニティ)〉、〈ヱビス∞ ブラック〉、期間限定の〈Foggy ale 2024(フォギーエール2024)〉、数量限定の〈煙々(えんえん)〉の、「YEBISU BREWERY TOKYO」内限定ビール計4種(今後6種に増加予定)を1100円から、1品400~800円程度のつまみとともに提供。また入り口階段下のギフトショップエリアでは、オリジナルグッズを販売する。

「YEBISU BREWERY TOKYO」内限定ビール

 野瀬裕之社長は2日に行われた内覧会で、「今の時代にあった新しいビールの魅力を発信・提供していく拠点を〈ヱビスビール〉生誕の地である恵比寿に復活させたいと考えた。近隣の住民はもちろん、日本全国や海外から来る多くの利用客へ体験価値を提供することで〈ヱビスビール〉の熱狂的なファンになってもらいたい」と意気込みを語った。

 延べ床面積2544㎡、タップルームはスタンディング含めて約110席。来場者は2024年12月末までに20万人を目標とする。

 オリジナルヱビスを楽しみながら、ヱビスブランドならではの個性と物語に触れ、圧倒的なリアル体験の拠点として開業した「YEBISU BREWERY TOKYO」。コアファンのための「聖地」となりそうだ。

▲YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)/東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内。入場無料、予約不要。営業時間は平日12~20時(開業日4月3日のみ10時30分~)、土日祝11~19時。定休日は毎週火曜(祝日の場合は翌日)・年末年始。