卵や乳・肉類など特定の食材や成分をカットした冷凍ミールを「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」ブランドとして展開し、食に関する制限のある・なしに関わらず同じ食事を楽しめる試食会イベント「カベのないレストラン」などを開催しているテーブルマークが実施した「食に制限がある人の春の歓迎会に対する意識調査」によると、「食の制限」が理由で食事会をストレスだと感じている人は約7割にのぼった。
同調査は3月18~26日、日本国内在住の20~60代の男女で「食事に関する制限のある人」600人を対象に実施された。「食事に関する制限のある人」の内訳は、「食物アレルギーがある人」が408人、「動物性食品を控えている人」が300人で、そのうち両方に該当する人が108人となっている。
自分の食事に関する制限を理由に初対面の人が集まる食事で「ストレスを感じる」かどうかを聞いたところ、68.6%が「ある」と回答。さらに分類すると「食物アレルギーのある人」では63.5%、「動物性食品を控えている人だけ」では81.7%となり、「動物性食品を控えている」人の方が割合が高かった。
ストレスを感じる理由として、「食べられるものがない/少ないから」が46.8%と最も多く、「アレルゲンフリー・ヴィーガンメニューのクオリティや安全性が不確かであるから」(30.8%)と続き、食事や店に対する不安が大きいことが分かった。
また、71.5%が、食事会で周りの人に気づかれないよう「そっと食べない」ことがあると回答した。
自分の食事に関する制限を理由に「食事会を断ることがあるか」では、動物性食品の摂取を控える人の75.4%が「断ることがある」と回答。また、77.0%は「公表することで今後、食事に誘われなくなる」と感じていることも判明した。
食事会参加者に自分の食事に関する制限を「伝えにくい/公表しづらいと感じる理由」(複数回答可)では、44.8%が「公表した後に説明するのが面倒だから」と回答し、「気を遣わせたくない」(43.1%)と続いた。同社では、「食事に関する制限のある人は、食事会参加者から自身がどのように見られているかを気にしており、結果として多数の初対面の人との食事会に参加しづらくなっている状況が伺える結果となった」と分析している。