調査・統計ニュース

節約志向の中「たまにする贅沢」は「外食」が半数超え1位に【HPグルメ外食総研調べ】

2024年2月27日 8:54 am

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が首都圏・関西圏・東海圏で実施した「物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動」の調査によると、節約志向の中「たまに贅沢する際の出費」で「外食」が55.2%と、2位の「中食」(24.8%)を大きく引き離しての1位となった。

 最近の物価高での「節約意識」を尋ねたところ、「物価高の前から意識し、今はもっと意識している」「物価高の前は意識していないが、今は意識している」のいずれかを選択した「最近の物価高で節約志向が高まった人」は計46.1%となり、前年同月調査(以下、前年)の49.4%よりやや減った

 一方、「たまに贅沢をする際の出費」(複数回答可)を聞いたところ、「外食」の割合が最も高く55.2%と突出し、次いで「中食」が24.8%、3 番目に「娯楽・趣味・教養費」18.5%となった。性年代別では、20 代女性で「外食」、30・40 代女性で「中食」でたまに贅沢をする人の割合が、他の性年代より高い。また、「内食」「中食」「外食」のいずれかの出費を挙げた人を集計した「食費・計」の割合も30・40 代女性は他の性年代より高く7 割を超えた。

 外食の節約で「特に節約を意識している出費」(複数回答可)では、1位が「内食」(自炊の食材などの費用)で45.0%、2位が「光熱・水道費」43.3%、3位が「外食」35.0%だった。前年比では「内食」が増加し「光熱・水道費」と「外食」は減少した。「外食」「中食」「内食」のいずれかの出費を挙げた人を集計した「食費・計」は63.3%で、前年(62.9%)に比べると微増している。

 「具体的な節約方法」(複数回答可)は、前年同様に外食の「回数」を減らす人の割合(77.3%)が最も高かったが、割合(前年:83.2%)は減少した。「単価」を抑える人も前年(49.9%)より今年(44.9%)の方が低くなった一方、「(注文の)数量を減らす」人
は前年(23.5%)より今年(28.6%)の方が高くなった。

 同調査は1月4~15日にインターネット上で実施され、首都・関西・東海圏に住む20~69歳の男女から9636件の有効回答を得た。