飲食店で「QSC＝Quality（クオリティ）・Service（サービス）・Cleanliness（クレンリネス）」は基本中の基本だ。Cにあたる「店舗の清潔さ」でも、とりわけトイレはお客さんが直接一対一で使う場所だけに気を配りたいもの。
一方で、スタッフにとっては清掃を敬遠したくなる場所でもある。洗剤も便器用、便器の内側用、床・壁用と、清掃場所と汚れの種類によって使い分けが必要なことから種類が増え、煩雑な在庫管理やコスト高につながりかねない。
無臭元工業（東京・高野、田崎雄大社長）はこのほど、丸住製紙（愛媛・川之江、星川知之社長）と共同開発した、１剤でトイレの清掃から清浄な環境を維持できるオールインワンタイプの業務用トイレ清掃薬剤〈無臭元トイレフレッシュ〉１ℓポリ容器入り・税別価格2980円を発売した。
業務用トイレ清掃薬剤〈無臭元トイレフレッシュ〉
〈無臭元トイレフレッシュ〉は、洗浄、防汚、消臭、防臭、除菌、尿石防止成分を配合したオールインワン製剤。
従来は付着した汚れを落とすタイプの薬剤が主で、便器用、便器の内側用、床・壁用と、清掃場所と汚れの種類によって使い分けが必要だった。〈無臭元トイレフレッシュ〉は汚れを付きにくくし、１つの薬剤で全ての場所の清掃＆消臭に使うことができ、薬剤を使い分ける手間を省けるという。
１日１回清掃し、後はトイレ点検時に必要な場所にスプレー又は拭き取りすることでクリーンなトイレ環境を維持できる。推奨使用量はトイレ１個室につき約30mL／日（約900mL／月）。
薬剤を使い分けることなく１つでトイレ全体を清掃することができ、トイレ清掃とトイレ点検作業を明確に区別することで、トイレに関わる作業時間を節約できるという。
無臭元工業は2022年より丸住製紙と共同で、CNF「ステラファイン」（※）を配合した新しい薬剤の開発に取り組んできた。
CNF「ステラファイン」の分散性や安全性などの複数の機能特徴を活かすことにより、トイレの便座、便器、床等の幅広い対象物に対して防汚・防臭効果を発揮し、１つの薬剤でトイレ全体を清掃することができる〈無臭元トイレフレッシュ〉の開発に至ったという経緯がある。
（※）丸住製紙の独自の化学変性技術を用いて開発された新素材で、透明性、粘性、チキソトロピー性に優れた天然資源由来の環境にやさしい素材。
