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コロナ対策で接触機会を削減――金額入力の確認不要でテーブル会計が可能に!【K1くん自分で決済】

2020年6月9日 11:30 am

 店員とお客さんの接触を出来る限り減らすことが求められる中、お客さんがテーブルに居ながらスマートフォンで決済できるサービスが開発された。国内外約1000店に導入されているPOSレジ付き店舗管理ソフト「K1くん」を提供するAPPLILAB(アプリラボ、東京・九段下、菅野壮紀社長)は、100種以上の支払方法から選べる決済サービス「TakeMe Pay」を運用するTakeMe(東京・霞が関、Dong Lu社長)と、「居酒屋いくなら俺んち来い。」など国内外に134店舗(5月時点)を展開するファイブグループ(東京・吉祥寺、坂本憲史社長)との3社共同で、飲食店向けセルフ決済サービス「K1くん自分で決済 Powered by TakeMe Pay」を開発した。5月23日から順次、ファイブグループの店舗で先行運用されている。

 「K1くん自分で決済」は、食事が終わって会計する際に、まずスタッフがお客さんの席に決済用QRコードが印字された会計伝票を持って行き、お客さんは席についたままスマートフォンでそのQRコードを読み込むと、ブラウザ上に請求金額が記された決済画面が立ち上がる。そこでPayPayやLINE Pay、クレジットカードなど利用するサービスを選び決済する仕組み。スタッフは目視で金額の入力を確認する必要がなく、POSで支払いを確認できるので、決済業務の手間と時間を短縮するとともに、接触機会を削減できる。

 ファイブグループの導入担当である家中慶太・企画マーケティング部長は、「現金会計時には、スタッフがお客さんのテーブルを3往復(①会計票を持って行く②支払いを受け取る③お釣りとレシートを渡す)しており、お客さんを待たせてしまう問題があり、QRコードを卓上に貼るセルフ会計を導入していた。しかし、お客さんの金額入力をスタッフがその都度目視でチェックする必要があり、結局効率化に繋がらなかった。『K1くん自分で決済』は、伝票のQRコードを読み込むと金額が自動表示されるので、スマホ画面の金額確認などが不要となり、会計が1往復で完了した。これにより、会計業務オペレーションが改善し、スタッフやお客さんの手間が軽減されて、効率化に繋がっている」と、その効果を話す。

 同サービスを利用するには「K1くん」を導入する必要があり、初期費用はケースにより異なるもののWindowsパソコンなどの機器代も含めて60万~80万円(税別・以下同)が多いという。利用できるWindowsパソコンがあれば、その分は割り引く。月額費用は「K1くん」の7500円と「K1くん自分で決済」の1000円の計8500円に、決済手数料約3%がかかる。