外食企業など地域密着型サービス業向けにサービスの開発・販売を手掛けるCS-Cは4 月15 日、インバウンド（訪日外国人観光）客の集客を目的とした飲食店向け食体験予約サービス〈JAPAN FOOD GUIDE（ジャパン・フード・ガイド）〉（https://japan-food.guide/）を開設した。
アフターコロナでインバウンド客が増加する中、来日理由の１つが「日本の料理を食べること」となっており、飲食店にとっては絶好のチャンスでありながらも、言語の壁やノーショー問題などが壁となっていたり、魅力的なコンテンツを提供していてもインバウンド客にうまくリーチできなかったりして、機会を損失している店も多い。そこで同社は、日本の飲食店の魅力を世界に伝えることを目的とした、多言語対応のインバウンド客向けメディアを新たに立ち上げた。
同サイトでは、飲食店の基本情報だけでなく、インバウンド客に日本食の魅力を伝える「東京で絶対に食べたいしゃぶしゃぶ店〇選」のような独自コンテンツを多数掲載する。そして、インバウンド客からニーズの高い「即予約」に対応し、店の検索から予約までをシンプルな導線にすることで途中離脱を防止。クレジットカード決済での前払いにも対応し、店舗独自のキャンセルポリシーを設定することでリスクを最小限に抑えられるようにした。
「英語」「韓国語」「中国語（繁体字・簡体字）」の４言語に対応しており、日本語で入力するだけで自動翻訳する。そして、ここで翻訳されたメニュー表を店舗で活用することも可能となっている。特に、「OMAKASE」を含めたコースメニューなどでインバウンド客に訴求していくという。
同サイトには、CS-Cのサービスを利用していない飲食店も掲載申し込みが可能。訪日前の外国人には各国の主要なソーシャルメディアでファンを保有している影響力のある人物にプロモーションを依頼したりウェブ広告を出稿したりして集客する。既に来日している外国人には、国内の検索連動型広告などを活用してプロモーションするという。
基本料金は、店舗情報の掲載のみのプランが月額5000円（税別、以下同）、予約機能付の掲載が月額１万5000円、検索時の上位表示などの最上位プランが月額３万円となり、予約金額に対して来店ベースで手数料が発生する。現在、先着500店舗の１年間の掲載料を無料とするキャンペーンを展開している。
店舗情報だけでなく、食に関連する体験プログラム（寿司作りや和菓子作り、居酒屋ホッピングツアーなど）も掲載。この場合は、予約したゲストがツアーに参加すると、その予約手数料が発生する仕組みとなっている。同社では今後、インバウンド客が日本食の理解を深められる体験プログラムを店舗と一緒に共同開発していく予定だという。
