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開業時に不安・大変だったことで「物件確保」と「書類作成」が4割超に【ムジャキフーズ調べ】

2023年8月1日 12:08 pm

 飲食店の開業を支援する〈トラナビ〉を運営するムジャキフーズ(東京・恵比寿、田代俊朗社長)が、飲食店オーナー1010人に「飲食店開業の実態に関する調査」を実施したところ、「開業時に不安・大変だったこと」(複数回答可)の1位は「店舗の場所(物件など)の確保」(43.7%)となり、2位は「開業のための書類作成、提出」(40.8%)、3位は「開業のための知識の習得」(39.4%)という結果となった。

 まず「飲食店を開業した理由」(複数回答可)について聞いたところ、「自分の夢であったから」(48.4%)が約半数となり、次いで「店舗経営に興味があったから」(33.8%)、「家族や友人、顧客に勧められたから」(26.3%)と続いた。

 「開業時に不安なことや大変なことがあったか」では、「ある程度はあった」(44.1%)「かなりあった」(43.8%)「多少はあった」(8.7%)を合わせると9割以上を占め、「まったくなかった」は3.5%のみだった。

 「予想外・想定外に苦労したこと」としては、「仕入れルートの確保」「集客とスタッフの確保」「書類作成に時間がかかった」「備品や仕入れなどに予想外の費用がかかった」といった意見が寄せられた。

 「不安・大変だったことにどう対応したか」(複数回答可)では、「家族や知人に手助けしてもらいながら対応した」が60.2%と最も多く、「自分で調べて対応した」(49.3%)「コンサルタントに依頼した」(24.6%)と続いた。続いて開業後、「軌道に乗るまでの期間」としては「4~6カ月程度」(27.9%)が最も多く、「7カ月~1年程度」(27.3%)「2~3年程度」(18.0%)という結果になった。

 「経営面で不安だったこと」(複数回答可)は、「原価や固定費などのやりくりがうまくできるか」(52.1%)が最も多く、2位が「継続的に売り上げが立てられるか」(48.0%)、3位が「店舗を運営するための人手が足りるか」(36.4%)となり、「実際の経営で大変だったこと」(複数回答可)でも1位は「原価や固定費の削減」(42.0%)となった。

 同社では、「飲食店を開業する際には、経営面での不安や苦労が多いことが浮き彫りになった。経営サポートなどをするコンサルティングサービスを積極的に活用してもいいかもしれない」とコメントしている。今回の結果は、ゼネラルリサーチがモニターを提供し、7月11~17日にリンクアンドパートナーズが提供する調査PR〈RRP〉によるインターネット調査から得たもの。