「日本酒原価酒蔵」を運営し飲食店向けアプリ〈リピつく〉を展開するクリエイティブプレイス(東京・五反田、中村雄斗社長)は、売上や客数、原価、人件費率などの数値データをすべて自動収集して一元管理できる〈リピつくダッシュボード〉(https://ripitsuku.com/dashboard)をリリースした。
店舗運営を効率化し生産性を高めるには、さまざまなデータを集めて分析することが必要となる。しかし、必要となるデータはPOS、受発注システム、勤怠管理システム、予約台帳とバラバラに集積されていることが多く、これらの数字をエクセルなどの表計算ソフトに入力しなおすことが店長業務になっている店舗も多い。その結果、閉店後の疲れている時に集計するため残業時間が増え、入力ミスのリスクが高まり、時間も遅れるなど悪循環となる。
そこで、クリエイティブプレイスは、各サービスから必要なデータを自動で収集・集計し、エクセルがなくても店舗のデータ(数値)を管理できるサービスを開発した。同サービスを導入すると、収集したデータが翌日の午前中には自動で表やグラフにまとめられ、目標に未達の部分は着色して表示されるなど、店舗の現状をひと目でわかりやすくチェックできるようになる。ダッシュボードにどのデータを収集して表示させるかや目標値などは各店舗でカスタマイズできるため、不要なデータを省くこともできる。
また、複数店舗の状況を比較できるのでスーパーバイザーや経営者はの意思決定が速くなり、どこをテコ入れすればいいかなども理解しやすくなる。自動収集するにはAPI連携できるサービスである必要があり、以下のようなデータを収集できる。
POS=売上・客数・客層・取引明細・売上データ・各メニューの出数
発注管理=仕入れ・取引先・発注履歴
勤怠管理=勤怠実績・シフト・労働時間・人件費
予約台帳=予約データ・予約理系・顧客情報
同社は1月からトライアルを続け、この度、本サービスとして提供することになった。今後もGoogleの口コミ内容や評価を表示する機能を追加するなど、さらに使い勝手を良くする予定だ。また、クライアントのリクエストに応えることにも対応する。
ターゲットは主に5店舗以上運営している外食企業。利用料金は開発費30万円(税別・以下同)と、1店舗あたり初期費用2万円・月額5000円となる。同社は、自ら居酒屋を運営していることから、「痒い所に手が届く」サービスとして訴求する。