飲食店を支援するために前売り食事券を販売する動きが広がりを見せる中、その食事券を無償で制作・印刷することで飲食店を応援しようという企業が現れた。
印刷会社として創業してから54年経ち、現在は飲食に特化したグラフィックデザイン会社のHiRASAWA(東京・早稲田、平澤浩一社長)は、新型コロナウイルスの影響で経営が厳しい局面を迎えている飲食店向けに「HEARTFUL GOURMET CARD(ハートフルお食事券)」を無償で制作し提供する取り組みを始めた。
「ハートフルお食事券」は、アプリやインターネットを活用した前売りの食事券を利用できない飲食店でも販売できるように、無償で制作した紙製の前売りお食事券とウェブ用バナー、店舗用POPをセットにして提供するもの。ホームページ(https://khirasawa.co.jp/)の「CONTACT」に店舗名、住所、電話番号、金券の金額、有効期限、裏面記載条件を記入して申し込む。
デザインの校正後、1店舗につき1000枚まで印刷して、着払いで発送するため、送料は飲食店側の負担となる。1社につき10店舗までの印刷に対応(上限1万枚)し、10万枚分に達した時点で無料提供は終了となる。
食事券は同社指定の用紙を使用し、サイズはヨコ150mm×タテ68mm。表面はカラーで裏面は黒1色となる。店舗からの原稿やロゴマークは全て黒1色での対応となり、ナンバリング(通し番号)の印刷を施す。