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三重の老舗《ゑびや》がAI駆使して経営危機脱出

2019年5月28日 7:45 pm

「タッチ・ポイント・ビーアイ」で出来ることの一例

 「タッチ・ポイント・ビーアイ」は、AIを活用したデータ収集・集計・分析を代行するシステムで、ネット環境があれば、リアルタイムで反映された各種データを、離れている場所からでも確認できる。またPOSデータやカメラ、SNSなどのデータと連動させれば、以下のようなことに役立てられる。
①リアルタイムで入力される「日次売上確認」
②顧客の年齢層や居住地などの「購買属性分析」
③天候や気温、曜日などの傾向を見る「外部要因分析」
④テーブル毎の売上や回転数などがわかる「マップ分析」
「昨年対比分析」
⑥入力と同時に反映される「顧客アンケート集計」
⑦ホームページへのアクセスやグーグル、食べログなどへのアクセスと評価点数の推移がわかる「アクセス数分析」
⑧グーグルでのレビュー内容や評価点の割合を確認できる「google口コミ集計」
⑨どのメニューがどの程度注文されるかを過去のデータから算出する「メニュー予測」などがある。

 また有料オプションとして、これまでのデータと翌日、翌々日の天候や曜日、イベントなどからAIが来客数を予測する「来客予測AI」(月8000円)や、在庫が減ってくるとネットやメールで自動で製品を発注する「自動発注システム」(月1000円)、店前を通る通行人数を計算し、その中から入店する顧客の画像を自動で解析して属性を判断する「画像解析AI&通行量調査システム」(月0~50万円)なども用意している。

 このほか「ゑびや」のシステムやその活用法を見学できる店舗見学や、データを活用した経営手法の講義や個別のコンサルティングなども受け付けている。

日本外食新聞2019年1月25日号掲載(一部加筆修正)