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コーカサス地方の銘醸地アゼルバイジャンのワインが日本初上陸!【TET INTERNATIONAL DEVELOPMENT】

2022年11月7日 8:54 am

 アゼルバイジャン食品を販売するECサイト「アゼルバイジャンの食卓」を運営するTET INTERNATIONAL DEVELOPMENT(東京・大崎、澤田太郎社長)は11月4日、日本初進出となるアゼルバイジャンのワイナリー「AZGRANATA」の⾚ワイン4種、⽩ワイン1種、ザクロワイン1種の全6銘柄を発売する。まずはECサイトで販売し、業務用の販路についても今後拡充していく。

 ヨーロッパとアジアが交差し、ワイン発祥の地とされるコーカサス地方に位置するアゼルバイジャンは、コーカサス山脈とカスピ海に囲まれた、9つの気候帯を有する世界的にも珍しい豊かな食資源溢れる国。この多様な気候がワインの生産地としても適しており、その起原は紀元前7000〜6000年頃まで遡ると言われている。

 ジョージアや東欧と並ぶワインの名産地でありながら、アゼルバイジャン産ワインは日本でほとんど流通していないため、同社では日本初進出となる現地のワイナリー「AZGRANATA」と契約。アゼルバイジャンの固有種やコーカサス地方特有の土着品種のブドウを使用した赤、白と、ザクロから作られたフルーツワインを含む6銘柄を厳選し直輸入することとした。

 アゼルバイジャンでは約300種のブドウがワイン用として生産されている。その中から、今回販売するワインにも使われている土着種は以下の3種となる。

【マドラサ(Madrasa)】
 アゼルバイジャンの固有品種で、果皮が厚い実をつけるコンパクトな房の、色の濃い黒ブドウ。糖度が高くタンニンも多く含まれるため、どっしりとしたフルボディのワインに仕上がる。ラズベリーなどの芳醇な果実のアロマを持ち、長い余韻を楽しむことができる。アゼルバイジャンでは辛口、甘口、酒精強化ワインの生産に使用され、しばしばブレンドにも使わている。

【サペラヴィ(Saperavi)】
 アゼルバイジャンやジョージアなどコーカサス地方や東欧で広く栽培されている赤ワイン用の黒ブドウ品種。「染料」を意味する名称で、中〜大粒の果実は果肉まで赤いのが特徴。強いタンニンと酸がしっかりとしていて熟成能力が高く、フルボディの深く重厚な赤色とスパイシーな味わいを生み出す。ブラックチェリーやプラムなどの豊富なアロマが感じられ、単一で甘口から辛口ワイン、ロゼに酒精強化ワインまでさまざまなスタイルに醸造される。また、マドラサなどのよりマイルドな他品種とブレンドされることも多い。

【バヤンシラ(Bayanshira)】
 アゼルバイジャンの固有品種で、丸く大きな果実を持つ白ワイン用の品種。すっきりとした酸味が特徴で、シトラスの香りが長く続く、爽やかなミネラルを感じさせる白ワインを造り出す。軽やかでキレが良く、冷やすと澄んだ飲み口が楽しめる。単一で醸造されるほか、ジョージアの土着品種であるルカツィテリとブレンドして使用されることもある。

 また、古来から薬用や美容など健康効果を期待できるとして珍重されてきた、コーカサス地方でポピュラーな果実がザクロだ。アゼルバイジャン起源のザクロ品種は約200種類にものぼり、生産量は世界でトップクラスで、国のシンボルにもなっている。また、旨味を凝縮した濃厚なザクロソースは調味料としてどの家庭にも常備されており、郷土料理に欠かせない食材となっている。

 そのため、アゼルバイジャンではザクロから作られるフルーツワインも日常的に飲まれており、程よい酸味と甘みがあり上品で風味豊かな飲み口が楽しめる上に、ポリフェノールやカリウムなど豊富な栄養素が詰まっている。

 今回発売するザクロワインに使用されているのは、アゼルバイジャン土着品種のザクロ【グロイシャ(Guloyshe)】。アグス地方原産で、果実1個あたりの重さが400〜500gと大ぶりで、明るく濃いラズベリー色の果皮を持っている。粒も大きく鮮やかな赤色で味もよい、最高品質のザクロだという。

 今回販売するワイン6種は以下の通り。

■​AZGRANATA Madrasa red dry(アズグラナタ マドラサ レッド ドライ)
 土着品種マドラサを100%使用した赤ワイン。濃いガーネット色をしており、フレッシュな果実味と骨格あるタンニン、酸味が上手く溶け込んだ落ち着いたバランスの良い一品で、チェリーやブラックベリーの香りのアクセントが楽しめる。ランギャビズ山脈のアドナリ高原で栽培されたマドラサを使用し、樽で熟成して仕上げた。

品種 :マドラサ100%
タイプ:赤/タイプ(辛口)
度数 :14%

■AZGRANATA Saperavi red dry(アズグラナタ サペラヴィ レッド ドライ)
 アゼルバイジャンやコーカサス地域など、東欧でも馴染みがあるサペラヴィを100%使用したワイン。チェリーのニュアンスと、樽熟成由来のナッツのニュアンスが感じられ、豊富なタンニンの滑らかな口当たりと、程よい酸味とスパイシーさが味わえる。ランギャビズ山脈のアドナリ高原で栽培されたサペラヴィを使用し、樽で熟成して仕上げた。

品種 :サペラヴィ100%
タイプ:赤/タイプ(辛口)
度数 :14%

■​AZGRANATA Cabernet Sauvignon red dry(アズグラナタ カベルネソーヴィニヨン レッド ドライ)
 少し時間を置いた後の方が香りが開く印象で、カベルネソーヴィニヨンらしい重さもあるが、くどくないタンニンの味わい。スパイシーでカシス、プラム、ブルーベリー、チョコレートなどを感じ、渋さと酸味のバランスがよく、骨格ある赤ワイン。ランギャビズ山脈のアドナリ高原で栽培されたカベルネソーヴィニヨンを使用し、樽で熟成して仕上げた。

品種 :カベルネソーヴィニヨン100%
タイプ:赤/タイプ(辛口)
度数 :14%

■AZGRANATA Merlot red dry(アズグラナタ メルロー レッド ドライ)
 爽やかな口当たりで、草や野菜のような清涼感のある香りや風味があらわれる。中程度のタンニンと酸味、レッドチェリー・イチゴ・スグリのような赤い果実の香りで、バランスの取れた赤ワイン。ランギャビズ山脈のアドナリ高原で栽培されたメルローを使用し、樽で熟成して仕上げた。

品種 :メルロー100%
タイプ:赤/タイプ(辛口)
度数 :14%

■AZGRANATA Bayanshira white dry(アズグラナタ バヤンシラ ホワイト ドライ)
 固有種バヤンシラを100%使用した白ワイン。淡く緑掛かった黄色で、フレッシュで爽やかなハーブや柑橘系のアロマとミネラル、フローラルな香りが感じられる。ボリュームもあり、後味に果実味の余韻を長く楽しめる。ランギャビズ山脈のアドナリ高原で栽培されたバヤンシラを使用し、樽で熟成して仕上げた。

品種 :バヤンシラ100%
タイプ:白/辛口
度数 :13%

■AGSU Pomegranate wine premium(アグス ポメグラネートワイン プレミアム)
 伝統的なワインと同様、アゼルバイジャンで根強い人気を誇るザクロのフルーツワイン。中でもAZGRANATAが手がける〈AGSU〉は最もポピュラーなザクロワインの1つで、毎年11月に開催されている伝統的なザクロフェスティバルでも飲まれている。グロイシャ品種のザクロから造られた、深いルビーレッドのワインで、チェリーやカシスのアロマとバニラやリコリスにオークの甘いニュアンスが感じられ、ふくよかな果実味としっかりとした酸味やスパイシーな味わいが楽しめる。

品種 :ザクロ(グロイシャ)
タイプ:ザクロワイン
度数 :12%