ほんの少しの工夫によってある製品が好評を博し、企業価値が1010億円に──。そんなサクセスストーリーがアメリカで現実になっている。
先日、長谷川 浩之 | Hiro Hasegawa(@hiro_hsgw)さんのツイートがバズっていた。投稿された写真には〈Liquid Death(リキット・デス)〉という商品名と、ドクロのイラストが描かれた缶が写っている。
「3年目で早くも年商190億円と話題のLiquid Death。デスメタルバンドのようなデザインの缶で、中身は100%水。これが今アメリカ中のスーパーや、意外にもフェスやクラブでも売れているらしい。『バーやクラブで飲んでてもダサくない水』というパリピのニーズに気づいた創業者すごすぎ。」(長谷川 浩之さんのツイートより引用)
3年目で早くも年商190億円と話題のLiquid Death。デスメタルバンドのようなデザインの缶で、中身は100%水。これが今アメリカ中のスーパーや、意外にもフェスやクラブでも売れているらしい。
— 長谷川 浩之 | Hiro Hasegawa (@hiro_hsgw) October 4, 2022
「バーやクラブで飲んでてもダサくない水」というパリピのニーズに気づいた創業者すごすぎ。 pic.twitter.com/HM1ofATEEf
リキット・デス社(https://liquiddeath.com/)は、スタイリッシュな缶入り飲料水〈リキット・デス〉を打ち出し、実店舗やECサイト、ライブ会場などで提供。人気に火が付き、セブンイレブンなどでも販売されている。
サイトのABOUT USには「私たちの邪悪な使命は、人々を笑わせ、より多くの人々にもっと多くの水を飲ませることであり、それはすべて、プラスチック汚染を殺すのに役立ちます」とある。
単なる水をクールなパッケージで売ることで、酒やエナジードリンクのように楽しく、かつバーやクラブで飲んでも雰囲気を壊さずに飲めるようにしたことで商機を得たのだ。またペットボトル入り飲料水よりも環境に配慮できる点も評価された。
同社のサイトには〈リキット・デス〉を楽しむファンや子供などの写真が掲載されており、現在はフレーバー付き炭酸水もリリースしている。
アメリカでの報道によると、〈リキット・デス〉を販売する米国のスタートアップ飲料水メーカー「リキッド・デス」は、最新の資金調達ラウンド(初めての資金調達から株式上場や事業売却などまでの期間で、投資家がスタートアップ企業へ投資をする際の段階)で、企業価値が7億ドル(約1010億円)と評価されたという。
残念ながら日本では未発売だが、「水=健康的」という固定観念を打破することで人気となったこの製品から学ぶことは多そうだ。