最近のイケてる酒場に行くと、ある共通点があることに気がついた。
もちろん、まだ「点」であり、それが一般化しているわけではないが、密かに、そしてジンワリと広がっているように感じる。それは、なんとトイレにあった!
そう、最近のイケてる酒場のトイレにはラジオがあるのだ!入るとパーソナリティーが喋っていたり、特に音楽を流す目的のために置いている訳ではない様子。
どちらかというと、「会話系」の番組が流れているケースが多い。トイレ内でラジオが勝手にペチャクチャ喋っている感じだ。一体、どういうことなのか、オーナーに聞いてみると…。
「トイレに座って、店内の会話がもろに聞こえると、自分の排泄音も外に聞こえてしまうのではないかと、心配になるじゃないですか? そんな感じを打ち消すために、トイレ内に『別の会話』を流して、そっちに神経をそらせているんです」(都内A店)
なるほど!確かに席数を優先した酒場は、男女別のトイレがないケースが多く、さらに客席とトイレが近いケースが少なくない。
飲んでいてお腹が急に痛くなりトイレに駆け込み、派手な音と共に用が終わった後、トイレ近くのお客さんと目が合った時に、何となく気まずい思いをした経験がある人は少なくないはず。
最近は、酒場にも女性客も多いため、こうした店主の心遣いこそが、この【トイレラジオ】の存在だったのだ!