近年、醤油や味噌などの「和調味料」を組み合わせたチョコレートが注目され始めている。これらの組み合わせは、はたして本当においしいのだろうか──？
この疑問を解消すべく、菓子メーカーのカバヤ食品は、味覚の受託分析や食べ物の相性研究を手がけるAISSY（東京・三田、鈴木隆一社長）とともに、科学的な味覚検証試験を実施した。
その結果、「醤油」「味噌」とチョコレートの組み合わせは、チョコレートと相性の良い代表格である「コーヒー」と同等のおいしさを持つ組み合わせであることが判明したという。
また、味覚の基本五味のうち「甘味・旨味・塩味」のバランスが整っており、〈ハンバーグ〉〈焼肉〉〈甘口カレー〉などといった、子どもが好む「味覚の王道」を実現していることが分かった。
その結果を踏まえ、同じ大豆由来の発酵食品として「納豆」を検証したところ、納豆もチョコレートと相性度が高いことを発見したという。
チョコレートジャーナリスト・ショコラコーディネーターとして多数のメディアで活躍する市川歩美さんによると、「醤油、味噌、納豆は海外のコンクール出品作品や、期間限定商品としてチョコレートと組み合わせた事例がある。チョコレートは料理に使われることも多く、日本素材は海外のチョコレート職人にも注目されていることから、今後、目新しい組み合わせが新たに登場することを期待したい」という。
チョコレート×和素材で、新たな店の売りメニューを開発してみてはいかがだろうか。
