【第44回お題】 ●接客初級編●
お客様に、オススメ料理や好きな料理をいくつか頼んでいただき、食事も後半に……
「お腹の感じはどんな感じですか?」
問題
お客様はどんな感じか答えづらいので、答えやすい伺い方を考えよう
■解答
「お腹いっぱいになりましたか?」「お食事を楽しんでいただけていますか?」「オススメさせていただいた料理は気に入っていただけましたか?」……
■解説
「……どんな感じ……」。これはどう答えていいかわからないです。日常会話でも同様に「どんな気分?」「どこに行きたい?」「どうしたい?」など、答えの幅が広すぎると、元々答えを持っていれば会話が成立しますが、何も考えていないときは困ってしまいます。
サービスのチカラでは、接客業の本質を「目の前の一人ひとりのお客様に喜んでいただく」こととしています。接客の答えは「それぞれのお客様の心の中」にあり、それを引き出す伺い方が重要です。
限られた滞在時間1~2時間の中で「お客様をくみ取る時間・スタッフとの関係性を作る時間・お客様(同士)の時間」の3つの時間のバランスが大切です。飲食店での接客上の会話では、長く続けることが必ずしも重要なのではないのです。
まずは「スタッフとの関係性を作る時間」を短くしつつ「お客様をくみ取る時間」を長くすることで、早く「お客様の心の中の答え」に近づきます。
「お腹いっぱいになりましたか?」……いっぱいかまだ食べたいかがわかる
「お食事を楽しんでいただけていますか?」……楽しんでいる=前述した3つの時間のバランスがいいこと。楽しんでいないとは言わないと思われるので、表情をくみ取ること
「オススメさせていただいた料理は気に入っていただけましたか?」……オススメ料理がお客様にとって正解か否かがわかるので、次のオススメに活かせる
伺い方は1つではありません。状況により最適だと思われる伺い方を探してみましょう。世間では、これらを「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」と言います。
クローズドクエスチョン……YES/NOで答えやすい、答えが限定される質問
オープンクエスチョン……さまざまな答えの可能性がある質問
まずはクローズドで、YES/NOで答えやすい伺い方をして、そこからオープンな伺い方をするとスムーズです。
次の会話の展開を参考にしてみてください。スタッフをS、お客様をゲストのGとします。
●例1●
S「お腹いっぱいになりましたか?」
G「なりました!」
S「よかったです。ありがとうございます。デザートやコーヒーもご用意しているのでぜひ!」
G「そう言われるとデザートは別腹だね!」
●例2●
S「お腹いっぱいになりましたか?」
G「もう少し食べたいです」
S「ぜひぜひ! つまむ感じなら〇〇や、もう少ししっかりでしたら◇◇もありますよ。おいしいデザートもあるので一緒にご検討ください」
S「そうしたら〆をしっかり食べようかな」
クローズドからスタートするとテンポよくなります。オープンからスタートするときは、深く考えて自由な発想を知りたいときなので、難易度は高いですが、お客様との信頼関係が高まっていれば、面白い会話が生まれてきます。
【第45回お題】 ●言葉遣い編●
お客様をお席にご案内して、簡単にメニュー表の説明をした後に「お決まりのころ伺いに参ります」と声をかけました。お客様はオーダーが決まったので待っていましたが、スタッフはなかなか来ませんでした。
問題
「お決まりのころ伺いに参ります」以外の声かけを考えよう
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