デジタルチップサービス〈ごちっぷ〉を運営するごちっぷ（東京・表参道、高橋拓矩社長）が、 〈ごちっぷ〉を導入している約100店舗の飲食店データをまとめたところ、 １回の平均チップ金額は629円となり、チップを贈る理由として選べる「応援」と「感謝」とを比べると、「感謝」の方が金額が高かった。
〈ごちっぷ〉は、飲食店などを対象にスタッフに対してメッセージとお金を渡せるサービスで、今回、約100店舗の利用データを集計し、その一部を公開した。同サービスではチップを贈る際に「感謝」と「応援」のどちらかを選択できる設計となっており、データを分析したところ、「応援」が52.1％と過半数を占めた。
また１回あたりの平均チップ金額は629円となり、そのうち「応援」を理由にしたチップの平均金額が598円、「感謝」を理由にしたチップの平均金額が665円と「感謝」の方が金額は高かった。同社ではこれら結果から「飲食店舗としては、応援してもらえるような全力な姿勢を初期教育していき、そこからのステップアップとして感謝される感動体験を生める接客を教育していくことが推奨できる」とコメントした。
このほかチップの数は、木曜～土曜日が最も多く、単価は月曜～火曜日が高い傾向であることが分かった。同社はこの結果から「週初めの月曜～火曜日は比較的来店者数が少ないものの、スタッフがゆとりをもって接客できていることで、お客様への感動体験を生んでいることが単価が高くなる要因と想定される。そのため、接客力の高いスタッフをあえて月曜～火曜日に配置することで、チップをいただく機会を増やせ、お店のファンになるお客様も増やせる可能性がある」との仮説を示した。
