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操作性・収納性が向上した低温調理器の最新版が登場【葉山社中】

2022年5月31日 2:10 pm

 累計出荷台数16万台を超える低温調理器〈BONIQ(ボニーク)〉シリーズを提供する葉山社中(神奈川・葉山町、羽田和広社長)は、飲食店からの要望を取り入れてより使いやすく改良したシリーズ4作目も〈BONIQ Pro 2〉を開発した。8月20日まで応援購入サイト「Makuake」で販売し、12月をめどに一般販売する予定。

 同製品は手軽に低温調理できる点が評判となり、飲食店で導入する店も多い。今回、より使いやすくするために操作部分などを改良。これまで温度を設定する際には上部画面をタッチして温度を合わせる「タッチパネル方式」を採用していたが、今回、上部外周部分をクルッと回転させて、ポンッとプッシュすることで設定温度を確定させるロータリースイッチを搭載。これにより、従来品よりも素早く目的の温度を設定できるようにした。

 また、従来品は本体と電源ケーブルの一体型だったが、同製品では電源ケーブルを脱着式に変更。さらに、湯煎鍋から〈BONIQ〉を取り出す際に両手を使わなければ外せない場合が多かった点を改善し、鍋の淵をクリップで挟んで固定し片手で脱着できるクリップタイプとした。これにより収納性と調理現場での利便性を向上させた。

 本体のLEDライトについても形状を縦目に変更してスタイリッシュ感を向上し、水温によりLEDの色が0〜49℃は白ランプ、50〜75℃は青ランプ、76〜95℃は緑ランプと変わるようにすることで温度の状況も一目でわかるようにした。

 本体下部の穴形状も、これまでの丸穴からより細かい形状の穴にすることで内部を見えにくくし、より洗練された印象を与えるとともに、360度全周に配置することで水流循環性能を大幅に向上した。ボディにはアルミを採用し、素材の美しさをより追求するために金型を再度ゼロから作成。質感、磨き具合などの外観に加えて手に取った感触にもこだわった。

 このほか、処理速度や通信速度を向上させるために、基盤から見直しCPUをアップグレード。専用のスマホアプリもリニューアルし、BONIQ公式レシピサイトのレシピが新たに格納され、温度・時間設定に加えて3ステップ調理機能、お気に入り機能、遠隔操作(Wi-Fi環境)を簡単に出来るようにした。

 羽田和弘社長は、「最近では、多くの飲食店の方に〈BONIQ〉を利用していただいています。1人でも大量・複数の食材を一度に仕込めたり、他の仕事をしながらでも平行で仕込みができたりと、ほったらかしでも品質のばらつきが無く作れる点で多くの飲食店から評価をいただいています。そんな飲食店の方々の声も取り入れ改良したのが〈BONIQ Pro2〉です。人手不足は今も厳しい状況にあり採用が難しいこの時期に、ぜひ低温調理にチャレンジしてほしい」とコメントしている。

 価格は3万3000円で、カラーはコスモブラックとノーブルシルバーの2色。設定時間は1分~99時間59分で、最低温度は室温5℃、最高温度は95℃。循環ポンプは10LPM、最大湯煎容量20Lとなっている。