ニュース

お酒を飲む人・飲まない人が互いを尊重する「スマートドリンキング」推進へ新会社設立【アサヒビール×電通デジタル】

2022年1月7日 4:03 pm

 アサヒビールと電通デジタルは1月5日、お酒を飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会の実現を目指す「スマートドリンキング」を推進するため、合弁会社「スマドリ株式会社」(以下、スマドリ)を設立した。

 スマドリは、「お酒を飲まない/飲めない」人(以下、飲まない人)に焦点を当て、デジタルを中心に置いたコミュニケーション活動の設計やデータマーケティングを手掛ける。具体的には①飲まない人のインサイト(意識・本質)に関する調査・分析と事業会社への情報共有②飲まない人が楽しめる商品・場面などのマーケティングとブランディング③飲まない人が楽しめる新たなコミュニティ運営――の3つを軸に事業を展開する。

 アルコールを取り巻く環境として、WHO(世界保健機関)が2010年、「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を採択。国連のSDGs(持続可能な開発目標)の健康分野でもアルコール関連問題が明記されるなどグローバルな課題としても位置づけられている。また国内の消費者動向についてアサヒビールは、20~60代人口の約8000万人のうち約4000万人を飲まない人と推計しており、飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会の実現を目指す「スマートドリンキング」を20年12月に提唱(特設サイト:https://www.asahibeer.co.jp/smartdrinking/し、アルコール度数0.5%のビールテイスト飲料〈ビアリー〉などを開発した。

 電通デジタルはこれまで、アサヒビールの「スマートドリンキング」に賛同し、デジタル領域の幅広いソリューションやマーケティングの知見を活用してサポートしてきた。今後、デジタルを活用した顧客理解やマーケティング推進という電通デジタルの強みを活かし、両社のシナジーを最大化させる体制を構築していくとしている。

 スマドリは資本金1000万円で4月1日から営業を開始する予定。代表取締役社長には〈ビアリー〉の開発に携わったアサヒビールの新価値創造推進部の梶浦瑞穂部長が就任する。