調査・統計ピックアップ

2021年「今年の一皿」は「アルコールテイスト飲料」に決定【ぐるなび総研】

2021年12月9日 2:10 pm

 ぐるなび総研は9日、2021年「今年の一皿」を「アルコールテイスト飲料」に決定した。酒類提供が制限される中、アルコールの代わりとして提供され経営の救世主となったことや、製造法が進化し一段とアルコールに近い味わいとなり料理をひきたてる飲料として飲食店や消費者から支持されたこと、今後の日本の食文化に定着する可能性があることを選定理由に挙げた。

△記念品を受け取るshirafer代表の小石川泰弘氏

 発表会に登壇し、記念品を受け取ったた「シラフを楽しくする」プロジェクト集団shirafer(シラファー)代表の小石川泰弘氏は「コロナ禍やアルコール離れの影響もあり、これまでわき役だったアルコールテイスト飲料が主役になり、飲食店やメーカーの努力で味のレベルが一気に上がった1年だった。飲めない人が入りづらかったバーなどでは新しい需要発掘にもつながり、飲む人も飲まない人も幸せになるツールとして今後も発信していきたい」と感想を語った。

 今回の選定ではほかに「昆虫食」「マリトッツォ」「ミールキット」がノミネートされていた。「今年の一皿」は日本の食文化を遺産として記録し、保護・継承することを目的に2014年に開始。「ぐるなび」の検索・行動履歴などビッグデータから抽出したワードをもとに、ぐるなび会員へのアンケート調査、メディア関係者の審査を経て決定するもので、今回が8回目となる。