感染症対策として席にパーテーションを設置することが求められる状況は、今後もまだ続きそうな様相である。そうなると、店の雰囲気を壊さず長期間設置できるパーテーションの導入も店内のイメージ作りに重要となる。
北海道産の無垢材を使ったオリジナルの木製建具や造作家具の製作・施工を手掛ける岡⽥建具製作所(北海道・恵庭、小泉雅博社長)は、インテリアとしても通用するデザインで対⾯(横置き)と隣接(縦置き)の両モードで使える卓上パーティション「パテコ(pateco)」を開発した。
「パテコ」は、⼀本の⽊製⽀柱と樹脂板からなるシンプルな構成で、1台で対面と隣接の両方で使用できるように支柱や板面の形状を工夫。さらに「『ウィズコロナでも笑顔を!』との思いから、⾓がなくほっこりする丸みを帯びたデザインとした」(同社)という。
同製品は恵庭商工会議所と札幌市によるプロダクトデザイナー派遣事業の協力を得て作られたもので、素材や廃棄部分の削減などにも配慮したecoな製品として仕上げた。製品名の「パテコ」は、社内公募から選ばれたもので「パーテーション+eco」の意味で付けられた。
板の幅を60~98㎝から選べるセミオーダーシステムで、北海道産材合板を使⽤。⽊製⽀柱の厚み部分にアクセントとして彩りを付け、⽩樺を使ったナチュラルとブルー、レッドの3色を用意した。
完全受注生産のため1台から注文でき、価格は税別1万5000円(+送料)。各種公共施設や店内をやさしい雰囲気にしたいという飲⾷店などでの設置を想定している。12月10日には恵庭市「黄金ふれあいセンター」に寄贈された。