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年末年始の料理負担に悩む人の3割が「外食」希望【ソフトブレーン・フィールド調べ】

2021年12月7日 1:52 pm

 全国のアンケートモニターから月間1100万枚のレシートを収集する購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy」を活用し、生活者の購買行動を分析しているソフトブレーン・フィールド(東京都港区、木名瀬博社長)は、「年末年始の食卓事情」をテーマに、2021年11月12日~14日にアンケートを実施した。

 自身がメインで年末年始の料理をすると回答した2985人に、「年末年始の料理に悩みがあるか」尋ねると、およそ7割が「悩みがある(69.6%)」と回答。

 その内訳は、「献立を考えること(63.0%)」、「後片付けが面倒(58.4%)」と回答し、「食材の買い出しが面倒(46.5%)」が続き(複数回答・選択肢)、「20代~30代(N=249人)」では、いずれも半数以上で、他の年代と比較すると高い傾向にあった。

 コメントをみると、「普段の料理と手間が異なり、献立を考えて買い出しに行くまでがとても面倒(20代女性)」、「スーパーは年末年始の価格が高くなり、混んでいるため買い物も手間がかかる(30代女性)」といった、おせち料理や年末年始のご馳走など、いつもの日常とは異なる料理の手間や準備に対する悩みが挙がった。

 今年は帰省し家族で集まることを計画する人も多く、帰省先で料理をする機会が増えることが予想される「60代以上(N=354人)」では、「冷蔵庫や冷凍庫のスペース(30.5%)」、「いつもより多めに作る必要がある(22.0%)」が、平均値より多い結果となった。

 次に「年末年始の料理負担を軽減するために行うこと」を尋ねると、「総菜などを購入する(54.0%)」が半数を超え、「冷凍食品を活用する(32.6%)」が続き、「デリバリーする(17.5%)」よりも「外食する(29.8%)」が大きく上回った

 同社は「コロナ禍でデリバリーの利用が浸透したが、新型コロナウイルスの新規感染者数が最低水準で推移していることが理由として考えられる」とし、年代別では20代~30代の「外食する」が36.1%となり、平均値を6.3pt上回った

 年末年始の過ごし方のコメントをみると、「まだコロナがおさまった安心感がないので、昨年から引き続き大勢で集まらないと思う。家族だけで普段より少し豪華な食材や食事を食べる(50代男性)」など、昨年同様に自宅で過ごす人や、「昨年はコロナ禍で家族が集まれなかったので、今年こそ全員集まり、お節をいただきたいです(60代女性)」、「昨年はできなかった、家族で旅行と外食。ディズニーシーには日帰りで行く(50代男性)」「昨年はコロナで外食があまりできなかったので親戚や友人などと外食を楽しみたい(30代男性)」など、帰省や旅行、友人と外食などイベントを計画している人も多くみられた。