飲食店経営と飲食店用アプリ〈リピつく〉を展開するクリエイティブプレイス(東京・五反田、中村雄斗社長)は、お客さんが貯めたポイントを応援したいスタッフに贈れる「投げ銭」機能を〈リピつく〉に搭載し、同社が展開する日本酒専門居酒屋チェーン「日本酒原価酒蔵」の公式アプリでの運用を始めた。
〈リピつく〉は来店サイクルと最終来店日のデータを基に自動的にクーポンを配信したり、アンケートの配信、ポイントカード、来店予約、データ管理、顧客管理などの機能を店舗のニーズに合わせて搭載できるアプリサービス。同社が展開する「日本酒原価酒蔵」(2020年1月時点で20店舗)で導入したところ、2年で20万人以上の会員を獲得したという。現在は「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場ときわ亭」や「焼売のジョー」、「肉流通センター」などで導入されている。
今回、店舗スタッフのモチベーションを向上させるため、新たにお客さんが獲得したポイントを応援したいスタッフに贈る「投げ銭」機能を追加した。ポイントが贈られると、スタッフは各自の端末で「誰から何ポイントもらったか?」をすぐに確認できるので、その場でモチベーションを上げられるという。
「日本酒原価酒蔵」では、来店ごとに100ポイント、アンケート回答時に1000~3000ポイントをお客さんに付与するほか、110円で1000ポイント購入できるように設定。購入ポイントについては有効期限を24時間以内に設定することで、その場で使い切るようにしている。
お客さんへのポイント付与の方法やポイント数、有効期限などはすべて店側が自由に設定でき、付与したポイントを割引などでも利用できるようにすることや、逆に「投げ銭」に限定させることもできる。
今回のポイントは、チップとしてスタッフに渡すというものではなく、このポイントを元に、給与や個人・店舗の評価に活用することを想定。「日本酒原価酒蔵」では、ある一定割合を実際に「投げ銭」を受けたスタッフと、その日に出勤していた調理場も含めたスタッフの給与に反映させるという。
同社は「投げ銭」機能導入について「『働くスタッフが楽しい』と感じてもらえる環境や仕組みを作り上げることが重要と考え、これまでお客様アンケートを活用して、スタッフを社内全体で称賛・承認する文化を構築してきた。『投げ銭』機能を導入することで、よりスタッフが精神的・金銭的報酬の両面を満たし、楽しく働ける環境を構築できると確信し、運用を開始した」と話す。
〈リピつく〉の利用料金は導入費用が30万円で、その他に開発のリクエスト内容(サブスクリプション/テイクアウト/オンラインショップ/その他特注機能/デザインなど)によって追加料金がかかるという。