ソフトバンクロボティクスは、接客・集客に役立つ新たなソリューションとして、生成AI〈ChatGPT〉と連携し、ホログラム風キャラクターが自然な会話で接客や商品紹介などをする〈Pepperバーチャル接客（β版）〉を開発し実証実験を進めている。
ヒト型ロボットの〈Pepper〉や大型サイネージは、設置や移動のスペースが必要となるため使用できる店舗が限られていた。そこで、より幅広く活用できるよう同社は卓上にも置ける〈Pepperバーチャル接客（β版）〉を開発。今回、「第53回国際ホテル・レストラン・ショー」で公開した。
ホログラム風のPepperが会話して接客する様子（写真はすべて「第53回国際ホテル・レストラン・ショー」で撮影）
〈Pepperバーチャル接客（β版）〉は、〈ChatGPT〉と連携することで、呼び込みに利用したり、自然な会話で接客や店舗・商品説明したりできる「AIバイト」として活用できる点を特徴とする。ホログラム風キャラクターのデザインは自由に設定できるため、自社のキャラクターなどにも変更できる。また、会話終了後にQRコードを表示できる機能も搭載した。
同社では「接客の質を向上させるだけでなく、新しい顧客体験も創出できる」としており、現在、ウイスキーのデータを学習させて「AIソムリエ」としてウイスキーを紹介したり、レストランで店舗の案内をしたりといったさまざまな使い方で実証実験を進めており、実証実験のパートナーも募集中だ。仕様や価格などの詳細は未定で、実証実験の検証を経て正式サービスとしてローンチする予定。
