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「鶏から」が「焼肉」抑え2年連続で好きなおかず1位に!好みの部位は「もも」→「むね」→「手羽先」【ニチレイフーズ調べ】

2021年10月6日 1:07 pm

 居酒屋の定番&人気メニューの1つ、「から揚げ」。コロナ禍で持ち帰り需要が高まったこともあり、大手企業を中心として「から揚げ専門店」が多く出店するようになった。そんな〈から揚げ〉に関する調査を、大手冷食メーカーが実施した。

 ニチレイフーズは2021年8月20日~30日の期間、全国の一般生活者1万4099人を対象に、「鶏のから揚げ」(以下、「から揚げ」と表記)に関する意識・実態調査「全国から揚げ調査2021」を実施した。

●みんな好きでしょ「から揚げ」──好きなおかずでは「焼肉」「餃子」を抑えて1位

 調査回答者に、全29品のおかずから好きなものを選択(複数選択可)してもらったところ、全体の70.8%が「から揚げ」を選択2年連続で好きなおかずランキング第1位に輝いた。2位には「焼肉(69.4%)」、3位には「餃子(69.1%)」がランクインした。

 年代別でみると、昨年と同様に調査回答者(20代〜70代男女)いずれの層でも「から揚げ」を選択している人が多く、中でも男性50代、女性30~40代は8割近くが好きと回答した。

 また、から揚げの好意レベルを聞いたところ、2年連続で約9割が好きと回答(「好き(62.3%)」、「やや好き(25.7%)」)。から揚げが、日本の国民食として定着しつつあることが伺える。

●下がる手作り比率、上がる惣菜とから揚げ専門店

 1カ月以内のから揚げ喫食率をルート別でみると、「惣菜」が47.6%(昨年比+1.5pt)と最も多く、次いで「手作り(44.2%/昨年比-1.9pt)」「冷凍食品(29.1%/昨年比-0.1pt)」「コンビニ(24.4%/昨年比+0.5pt)」「鶏のから揚げ専門店(19.9%/昨年比+1.5pt)」「外食(19.0%/昨年比-0.9pt)」となった。

  コロナ禍が長引くなか、自粛疲れの影響か「手作り」比率は下がった一方で、総菜やコンビニの消費量が堅調に推移し、年間消費量を底支えした。また、から揚げ専門店と外食も合計で4割に上り、選択肢としては割合が大きい。

●好きな部位はもも→むね→手羽先

 から揚げの好きな部位をみると、3年連続で「もも(85.6%)」「むね(47.0%)」「手羽先(38.7%)」の順となった。
 「もも」は幅広い性年代の支持を集めたが、「むね」は70代男性で好意者が最も多く70代女性は最も少ないという「対照的」な結果となった。「手羽先」は特に男性(中でも60代以上)が支持していた。

●「かりっと」「ジューシー」は女性、「さくっと」は男性に受けがいい

 最も食べたいと思うから揚げの「衣」と「肉感」を聞いたところ、衣は「かりっと(45.8%)」「さくっと(37.4%)」、肉感は「ジューシー(49.6%)」「じゅわっと(37.0%)」を好む傾向がみられた。

 属性でみると、「かりっと」した衣は女性層、「さくっと」した衣は男性層での支持が目立ち、「ジューシー」な肉感はどちらかというと女性層、「じゅわっと」した肉感は男女共に若年層で支持している人がやや多めであった。

●日本で最もから揚げの数を食べる県は「茨城県」、頻度が多いのは「岐阜県」

 から揚げを1カ月間に食べる平均喫食個数(1人あたり)を推計すると、今年最も多かったのは「茨城県(55.4個)」。次いで「山形県(55.0個)」、「北海道(49.7個)」の順となった。一方、最も少なかったのは「香川県(22.8個)」で、1位の半分以下という結果になった。



 次に、から揚げを1カ月に1回以上食べている人の割合を都道府県別に調べたところ、最も高い割合だったのは「岐阜県(86.0%)」。次いで昨年1位だった「宮崎県(85.0%)」、「愛媛県(84.7%)」と続く。
 最もから揚げ喫食率が低い「神奈川県」でも72.7.%で、全体的に喫食率も高い結果となった。

●から揚げにレモンかける? かけない?

 から揚げ喫食時にレモンをかける人は全体の54.1%で、男性では「最初に全体にかける(20.3%)」、女性は「味変をしたい時(20.7%)」にレモンをかける人が多い特徴がみられた。

 全体でみると、「味変をしたい時」「最初に全体にかける」「小皿に取るとき」の割合はそれぞれ2割弱と僅差で、レモンをかけるタイミングは各人各様であることがわかった。

 「レモンを他者が全体にかける行為」は76.4%が許容しているものの、男性よりも女性の方が「許せないと思うことが多い(約4pt差)」という結果に。
 男性陣はから揚げにレモンをかける時は自分の取り皿だけにするか、事前に「レモンかけてもいい?」と確認した方がよさそうだ。