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飲食店で導入進む冷凍品自販機「ど冷えもん」に冷蔵機能加えた新型登場【サンデン・リテールシステム】

2021年7月13日 12:40 pm

 自動販売機製造・販売国内大手のサンデン・リテールシステムが開発した冷凍品の自販機「ど冷えもん」は、営業時間を問わず自由に冷凍食品を販売できる手段として注目され、「店外飲食」需要取り込みの流れに乗ってラーメン店など飲食店での採用例が増えている。そんな中、飲食店ユーザーの声に応え、冷凍と冷蔵を切り替え可能な新型「ど冷えもんNEO」(オープン価格)を新たに開発し、7月14日から先行受注を始める

 従来の「ど冷えもん」は、これまで飲食では首都圏の個人経営の店舗を中心にラーメン店や餃子専門店、イタリアンレストラン、カフェなどで導入されていたところ、今春には福しんの「福しん」が埼玉県入間郡の自社工場の駐車場内に導入するなど飲食チェーンも触手を伸ばしてきた。直近では関西地域での大手チェーンによる初の例として、6月にリンガーハットが「リンガーハット堺百舌鳥店」(大阪・堺)の入口横に設置。希少性から話題を集め、店内売上増にもつながっているという。

 今回、サンデン・リテールシステムでは冷凍食品に加えて冷蔵品も販売したいとのユーザーの要望があったことから、日本の自販機では初めてとなる冷凍・冷蔵切り替えタイプとして「ど冷えもんNEO」を発売した。これにより、例えばアイスクリームの自販機は冬場に需要が低下するため夏限りで撤去されるケースもあるが、新機種では冬に冷蔵の食品に切り替えて販売できる。同社では「オールシーズンで活用できる非接触の無人店舗として特に飲食店に使ってもらいたい」としている。