SDGs(持続可能な成長目標)や健康意識の高まりなどにより、動物性原料を使用しない「植物肉」への関心と需要は高まる一方だ。コロナ禍により、この流れはさらに加速しつつある。
フードテックベンチャーのグリーンカルチャー(東京・原宿、金田郷史社長)は4月1日、大豆たんぱくなどを原料とした動物性原料不使用の植物肉「Green Meat」シリーズから、〈Green Meat Model H〉を発売した。
本製品は豚肉をイメージした味わいの合い挽き風植物肉で、エキスをはじめとした動物性原料は不使用。「Model H」のHは、「Healthy(健康)」の頭文字から由来している。
今春より、東京・麻布十番のフードイノベイティブレストラン「クラージュ」で、〈Green Meat Model H〉を使用したメニューが順次提供される予定だ。
また、東京・蔵前のオーセンティックウイスキーバー「Bar Boushu(バー・ボウシュ) 蔵前」でも、〈Green Meat Model H〉を使用したフードが提供される予定だという。
グリーンカルチャーは、「健康と地球とずっと。」をミッションに、2011年に創業したフードテックベンチャーだ。
ベジタリアン・ヴィーガン向けの食品を開発してサイトでの通信販売を経て、「より幅広い消費者へ自社の製品を届けたい」という想いから、「Green Meat」の開発に着手。
植物肉を中心としたプラントベース製品の開発を通じて、畜肉に関する健康課題と工業的畜産の抱える社会課題をフードテックにより解決することを目指す。
今後、牛肉のような風味や一枚肉などさまざまなタイプの「Green Meat」を開発し、外食事業者への販売を加速させていく構えだ。