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養老乃瀧とドリンクオペをロボで提供開始!それが「ゼロ軒めロボ酒場」だ!!【QBIT Robotics】

2020年1月28日 8:30 am

 

 実際には、来店客が店内のレジで「ゼロ軒めロボ酒場」用のドリンクを注文・会計し、受け取ったQRコード付きの紙をアームロボットの前の読み取り口にかざすとロボットがドリンクづくりを始める仕組み。ドリンクを入れるプラカップをアームでつかみ、ビールやソーダを注ぐサーバーに設置して、注ぎ終わったら再びカップをつかんで商品の提供口まで運んで利用客に提供する。ドリンクをつくる作業は、アームロボットを囲む形で天井に設置した4台のカメラと連携しており、AIを用いて利用客の性別や年齢、表情などを識別し、それぞれに適した声掛けなどの接客も行う。ビールの場合は注いでそのまま提供口に運ぶが、ハイボールなどの場合は養老乃瀧のオペレーション基準に則ったステアの作業(1回混ぜ)までをロボットが行うなど、提供方法の細部にまでこだわった。

ハイボール、サワーなどの場合は最後のステア(混ぜる作業)までロボットが行うなどオペレーションの細部にまでこだわった

 「ゼロ軒めロボ酒場」で提供するメニューは生ビール(ロボ生ビール)、ハイボール、サワー、カクテルなど計6品(各税込500円)。生ビールは1杯40秒、ハイボールやサワー、カクテル類は同100秒で提供する。「ゼロ軒めロボ酒場」の運営において人手が必要になるのは、主に開店・閉店作業とドリンクの補充のみ。1日当たりホールスタッフ0.1~0.3人分の労力で営業できる見通しであることから、養老乃瀧ではロボットの導入によるホールスタッフの作業負担軽減や生産性向上などのプラス効果を見込んでおり、同店での検証後は他のブランドへのロボット導入も検討したい考えだ。

 

 QBIT社ではロボットが行う接客・オペレーション業務について、「ロボットならでは」の特徴や良さがあると強調。利用客の年代など属性に関係なく常に100%の接客・オペレーションを遂行することや、人間のような気分のムラがないため利用客がいつでも声をかけやすいこと、ロボットが作業をするようすが楽しめるエンターテイメント性などを挙げ、「そういった『ロボットならではの接客』というものに対する楽しみを描いていければ、いろいろな飲食店やサービス業への広がりが期待できるのでは」と語る。今後も今回の実証実験のように、消費者が実際にロボットによる接客を体験できる場を増やすことで、ロボットの接客ならではの「心地よさ」や「楽(らく)さ」などの認知度向上および普及に取り組む構えだ。

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