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養老乃瀧とドリンクオペをロボで提供開始!それが「ゼロ軒めロボ酒場」だ!!【QBIT Robotics】

2020年1月28日 8:30 am

 「一軒め酒場」ならぬ「ゼロ軒めロボ酒場」が登場――一体、何のことやら?と思いきや、ロボットに搭載するソフトウェアの開発などを手がけるロボティクス・サービス・プロバイダーのQBIT Robotics(以下「QBIT社」、東京・半蔵門、中野浩也社長)が、飲食店における新たなロボット活用の実証実験に乗り出したのだった。

「一軒め酒場 池袋南口店」の一角にアームロボットを置き、3月19日までロボットが接客とドリンクの提供を行う「ゼロ軒めロボ酒場」として営業する

 養老乃瀧とのコラボレーションにより、養老乃瀧の大衆酒場業態「一軒め酒場 池袋南口店」(東京・池袋)の店内一角に、QBIT社が開発したAI(人工知能)搭載のアームロボットを設置。ロボットが接客とドリンクメニューの提供を行う「ゼロ軒めロボ酒場」(8時~24時)として3月19日まで営業し、居酒屋における実用性や利用客の反応を検証する

 これまでにカフェのコーヒー提供ロボットやパスタの調理ロボットなどで実績のあるQBIT Roboticsにとって、アルコールメニューのオペレーションに関するロボット活用システムを提供するのは今回が初。人手不足問題の解消や、飲食物の提供にとどまらない「笑顔の集う場所」として価値提供を目指す養老乃瀧の考え方と、QBIT社の接客ロボットサービスが利用客に提供する楽しさや安定性などの価値が一致したことから今回の実証実験に至った。QBIT社の中野浩也社長は「人手不足などの問題解決のために、新しい体験とロボットの活用」を提案したい考えを示し、養老乃瀧の土屋幸生SCMグループ取締役は「QBIT社では既にいろいろな実績があるので、アドバイスをもらいながら、この実証実験をもって『新しい居酒屋の形』を構築できれば」と期待を寄せる。

 今回の実証実験では、「一軒め酒場 池袋南口店」を入ってすぐの幅約2m、奥行き約1.5mのスペースにアームロボットとドリンクをつくるためのサーバーなどを設置。アームロボット自体は、兵庫・西宮の商業施設内で営業しているロボットカフェ「Cave de Terreエビスタ西宮店」と同じもので、今回は居酒屋のドリンクオペレーション用のソフトウェアを搭載した。アームロボットの周りにビールやソーダを注ぐサーバーと、ハイボールをつくるためのウイスキー、ドリンクをステアする(混ぜる)ための台を置き、注文の受付から提供までをロボットが対応できる仕組みを構築している。(次ページへ続く)