シャリ玉製造の寿司ロボットとごはん盛付けロボットで大手の鈴茂器工は、AIを搭載した飲食店向けレジ関連システム〈AI画像認識システムVisレジ〉(以下〈Visレジ〉)を開発した。
主に利 用客がトレーなどに商品をピックアップしてから会計するセルフ式の店舗を対象に開発されたもので、スタッフの習熟度に依らない迅速な会計を支援する。
〈Visレジ〉は、既存のPOSレジに連携させて使う(場合により連動開発が必要)もので、カメラの認識部分に置かれた商品をAIが2秒ほどで識別して商品データをPOSに反映させる。これにより、レジのスタッフが商品を目視で確認しながら商品キーを打ち込む作業が不要となり、会計にかかる時間を短縮できる。
商品アイテムが多い飲食店では、不慣れなスタッフが商品キーを探すのに時間がかかり、レジ前で行列ができてしまうことで顧客満足度の低下を招くといったことが起こりがちだが、同システムを導入することでレジ待ちのリスクを解消する。
一方、実際の運営では〈Visレジ〉がメニューを正しく認識したかを判断するスタッフのチェックが欠かせず、商品知識のあるスタッフが最終チェックを担う必要がある。今後は「ベテランスタッフの判断レベルに近い正答率」と「導入・ランニングコストの改善と明確な省人化効果の実現」を目指すとしている。
正式リリースに先行して、吉野家ホールディングス傘下のはなまるが展開するセルフうどんチェーン「はなまるうどん」の2店舗でテストしたところ、サービススピードの向上と作業負荷の軽減につながったとの評価を得ており、今後も同業態での導入店舗を増やす予定があるという。
初期費用・月額利用料はPOSレジを用意できているか否かや必要台数などで変動するが、初期費用は数十万円から、月額利用料は数万円からとなる。
同システムは、10月22~23日に東京・池袋サンシャインシティ文化会館ビルで開催する自社展示会「スズモフェア2025東京」で展示するとともに受注販売を始める。









