ピックアップ仕入れ・受発注

出前館との連携で「仕入館」ユーザーも大手並みの価格で青果仕入れ可能に!【DDプラス】

2022年4月30日 10:41 am

 DDホールディングス(DDHD)の子会社で、グループの購買や中小飲食店向けの「仕入れ支援サービス」を手がけるDDプラスは、デリバリーサービス「出前館」を運営する出前館と連携し、出前館が飲食店向けに展開している仕入れ支援サービスサイト「仕入館」への商品・サービスの提供を始めた

 会員数約1万4000の「仕入館」との連携によって「(仕入れ支援サービスの)商品・サービスの提供先が一気に増えることで、よりスケールメリットを追求していきたい」(DDHD)とする。

 DDプラスの「仕入れ支援サービス」は、飲食店向け予約・顧客台帳サービス「トレタ」のトレタと締結した業務提携契約に基づく取り組みの第1弾として2021年3月に立ち上げ(※下記関連ページ参照)。コロナ下でコストの低減が飲食店の課題となる中、仕入れ交渉力の弱い中小飲食店が全国で飲食中心に300店舗以上を展開するDDHDと同じ条件・価格で青果などの食材を仕入れられるサービスとして始めた。DDHDではコロナ下で取扱量が減っている取引先への顧客紹介効果も見込んでおり、22年4月時点での同サービス運用店舗は約200店舗に達する。

 サービスの提供対象は1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の中小事業者や個人経営の飲食店。平時で月間の青果発注額が10万円以上ある店舗が対象で、サービス利用料は無料。1都3県で日曜日を除く週6日配送に対応するなど利便性も意識している。登録アイテム数は約1200アイテム。

 今回、DDプラスがサービス・商品の提供を始めた「仕入館」は、中小個人店を対象に包材や飲食店運営に必要な商材の仕入れを支援するもの。DDプラスが産地契約した「顔の見える」青果をメインに、「グロサリー類」「水産品」「精肉」「酒類」などを「仕入館」の会員も利用できるようにすることで、スケールメリットによる一層の価格低下や安定化などの効果を見込む。

 「仕入館」を利用する飲食店がDDプラスの用意する商品を購入するには「一定の仕入れ量があるか」などの審査があり、審査が通れば対象商品が利用者のサイトに表示されて注文できるようになる仕組み。出前館では今回の連携について、「『仕入館』では生鮮食材の仕入れはこれまでしていなかったので、『仕入館』ユーザーにとってのメリットは大きいのではないか」(出前館)としている。

※関連ページ
中小飲食店が大手と同価格同品質の食品仕入れ可能に【DDホールディングス×トレタ】
https://foodfun.jp/archives/13180