特定技能制度により外国人材受け入れの法制度は整備されつつあるものの、実際に日本で働こうとしても、「外国人入居可の物件が見つからない」「初期費用が高額」「契約手続きが煩雑」「家具、家電、日用品の準備が手間」「保証人や信用情報がないため契約困難」といった「生活の壁」という課題に直面する企業や外国人人材は多い。
そこで、「名代 宇奈とと」などの飲食店を展開するとともに、飲食店向け出退店支援などの経営サポート事業なども手掛けるG-FACTORYは、特定技能外国人を雇用する企業向けに、初期費用ゼロで住まいを提供する社宅支援サービス〈GF Estate〉を新たに始めた。
同サービスは、企業の人事・管理部門の負担をゼロにし、外国人材が日本での生活にスムーズに適応できる環境を提供することを目的に開発されたもの。これにより、社宅制度導入のハードルを引き下げるとしている。
〈GF Estate〉を利用すると、敷金・礼金・仲介手数料・保証料など、物件契約にかかる初期費用をすべてG-FACTORYが負担し、物件手配から契約まで一括対応することで、企業側の手間と負担をゼロにする。
さらに、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器などの基本家電に加え、洗剤、タオル、食器類といった生活必需品一式までを完備して提供する「家具・家電・生活必需品パッケージ」も用意。外国人材は来日した日からすぐに生活をスタートでき、企業側は入居前の準備や買い物に費やす手間を省ける。また、電気・水道・ガスといったライフラインの開通もトータルでサポートする。
G-FACTORYは案件を受けるとすぐに物件を探し、上記のサービスを提供。企業は、家具家電設置や生活用品提供などの「パッケージ」をセットにした「物件使用料」を支払う形となる。「物件使用料」は賃料やエリアなどで変動する。
また、同社が提供しているSIMサービス〈GF Mobile〉や７月から開始予定の外国人専用クレジットカード〈GF Card〉といった生活支援サービスと連携することで、外国人材が日本で長く安心して働き続けられる環境をさらに強化するとしている。
