
CAMPARI JAPANは6月24日、同社が展開するシャンパーニュメゾン「シャンパーニュ・ラリエ」の「Reflexions(リフレクション)」シリーズから、最高醸造責任者(セラー・マスター)のドミニク・ドゥマルヴィル氏が収穫からブレンド、瓶詰め、ドザージュ(補糖)までの全工程を初めて監修した 〈R.021〉と〈R.021 ロゼ〉の2種を発売する。
〈R.021〉は2021年収穫のぶどうを70%使用ており、最も純粋な個性をとらえながら、メゾンの特徴的なスタイルである、4つの雰囲気(フレッシュ・ピュア・凝縮感・深さ)を慎重にバランスよく取り入れたシャンパーニュ。21年は、春の霜、異常に雨の多い初夏、そして高温が続く厳しい年となり、ぶどうの収穫量が大幅に減少。幸い8月中旬から収穫終了までの間に天候が回復し、量は限られるものの高品質のぶどうを収穫できた。そのため、21年収穫のぶどうから生まれたワインは、繊細で優美、上品な花と柑橘系のニュアンスが際立っているという。
シャンパーニュ・ラリエは、「グラン・クリュ」に分類される数少ない村の1つであるアイ村で1906年に設立。創立時から現在まで、アイ村の伝統を伝え続けている名門メゾンで、「ラリエ」は創業者のルネ・ラリエ氏に由来している。
「リフレクション」シリーズでは、セラー・マスターがある特定の収穫を振り返り、シャンパーニュのテロワールの純粋な本質を捉え、その年ごとの個性を解釈して表現したものを商品化。2014年に〈R.010〉を初めてローンチして以降、17年を除き、毎年リリースしており、〈R.021〉は第11弾となる。マルチヴィンテージ (複数年のワインを組み合わせたもの)でありながら、ぶどうの品質が十分でない年にはリリースしないなど品質にこだわっている。
また、ノンヴィンテージ・シャンパーニュの最低熟成期間が15カ月であるのに対し、最低36カ月の熟成を経ており、ドザージュは、ラリエの哲学に沿って1L当たり7gと低めに設定している点も特徴とする。両製品のテイスティングノートは以下の通り。
〈シャンパーニュ・ラリエ R.021〉
容量:750ml
アルコール度数:12.5%
希望小売価格:9680円
【テイスティングノート】
色: 淡いイエローのニュアンスに、ほのかなゴールドが輝きを添えるフレッシュな色合い
香り:非常に澄んだアロマが特徴で、ライムやマンダリンといった柑橘系の香りが主役。さらに、エレガントなフローラルノートがそれを引き立て、ブリオッシュや新鮮なヘーゼルナッツのような熟成感のある香りがブーケに深みを加えています
味わい:口に含むと、非常にピュアでフレッシュな印象のアタックから始まります。2021年の特徴が明確に表れ、繊細な塩味がほのかに感じられます。続いて、ピノ・ノワールがもたらす力強さと、ムニエ特有の柔らかな丸みが口の中を満たします。余韻は長く深みがあり、セラーでゆっくりと熟成されたこと、そしてオーク樽で醸造・熟成されたワインの存在を証明しています
〈シャンパーニュ・ラリエ R.021 ロゼ〉
容量:750ml
アルコール度数:12.5%
希望小売価格:1万3200円
【テイスティングノート】
色:フレッシュで明るいピンク色が美しく、軽やかな印象を与えます。
香り:非常に澄んだアロマが広がり、ブラッドオレンジや金柑といった柑橘系の香りが主役。さらに、赤い果実のニュアンスが加わり、ブリオッシュや新鮮なヘーゼルナッツといった熟成感のある香りがブーケに奥行きをもたらします
味わい:ピュアでフレッシュなアタックが感じられ、繊細な塩味がほのかに広がります。その後、ピノ・ノワール由来の力強さとムニエ特有の柔らかな丸みが際立ちます。余韻には軽やかで心地よいビター感があり、ワインのフレッシュさを引き立てます。長く深い後味が美しいアロマの熟成感をさらに際立たせます